森保J、北朝鮮戦の出場全選手「パフォーマンス査定」 立て直し急務の最終ライン評価は?
北朝鮮戦の出場メンバー16選手を5段階査定
森保一監督率いる日本代表は、3月21日に国立競技場で北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)戦に臨み、1-0で勝利した。
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日本は前半2分、両サイドを広く使った攻撃を仕掛けるとファーサイドへのクロスをMF堂安律が折り返し、ボールがこぼれたところで再び堂安が中央へラストパス。それを攻撃参加してきたMF田中碧が蹴り込み、電光石火の先制点を挙げた。
後半は押し込まれる展開が続くも、3バックに変更して逃げ切りに成功。だが、全体的には間延びする時間帯もあり、課題もあった。ここでは各選手たちのパフォーマンスを振り返るべく、出場16選手を5段階評価(最高が5つ星★★★★★)で査定する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)
◇ ◇ ◇
<GK>
■鈴木彩艶(シント=トロイデン)=★★★☆☆
前半はほとんど出番なし。後半に入って流れが変わり、集中力が試されたなかで「想定していた」と経験値も積んできた。フィードで見せ場も作った。
<DF>
■伊藤洋輝(シュツットガルト)=★★★☆☆
周囲をカバーしつつ、時には追い越す動きも。特に守備で幅広く顔を出していた。
■町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)=★★★★☆
アジア杯の敗戦から最終ラインの立て直しが必要な一戦で落ち着いた対応を見せていた。カウンターも1人でシャットアウト。
■板倉 滉(ボルシアMG)=★★★☆☆
イラン戦の悔しさを糧にキャプテンマークを巻いて牽引。前線へのパスで一気にチャンスを作り出していた。
■菅原由勢(AZアルクマール)=★★★☆☆(→後半29分OUT)
アジア杯では攻守において不安定な面を見せていたが、攻撃での積極性は見て取れた。クロスの精度が上がればより決定機につなげられるはず。
■橋岡大樹(ルートン・タウン)=★★★★☆(←後半29分IN)
プレミア移籍後、初の代表戦でアピールしようと奮闘。果敢に前線へ上がって相手の脅威になっていた。右サイドバックの競争は熾烈だが、気持ちは伝わってきた。
MOMは文句なしの田中碧…ゴールはもちろん守備でもキラリ
<MF/FW>
■守田英正(スポルティング)=★★★☆☆(→後半13分OUT)
全体のバランスを見て気の利いた動きをしていたかと思えば、一瞬の隙を突いてシュートも狙う。得点に絡む動きで怖さを与えた。
■遠藤 航(リバプール)=★★★☆☆(←後半13分IN)
リバプールでの連戦とタフな戦いを続けているうえに長距離移動と時差ぼけ……疲労はしょうがない。相手に入れ替わられるシーンもあったが、ボール奪取能力は健在。
■田中 碧(デュッセルドルフ)=★★★★★
マン・オブ・ザ・マッチ。ゴール、決定力はもちろんだが、守備でも効いていた。国際Aマッチ8点目で攻撃力は誰もが認める。後半の苦しい時間帯にペナルティーエリアで奪い返し、ピンチを救った。目立つゴールだけではなく、目立たないプレーでも精度が高かった。
■堂安 律(フライブルク)=★★★★☆(→後半28分OUT)
立ち上がり、いきなり先制点へつなげた積極性はさすが。田中は見えていなかったというが、パスの“嗅覚”が光った。1対1を決めていれば試合はもう少し楽に運べたか。
■谷口彰悟(アル・ラーヤン)=★★★☆☆(←後半28分IN)
絶対守り切らないといけない場面での投入。イラン戦での失敗を最終ラインとして忘れずに割り切って身体を張っていた。
■南野拓実(ASモナコ)=★★★☆☆(→後半28分OUT)
さまざまなポジションで顔を出して、周囲をサポート。この日はゴールゲッターというより生かす役割を徹底していた。
■浅野拓磨(ボーフム)=★★★☆☆(←後半28分IN)
終盤にはテクニカルなパスで決定機の演出も。自身のシュートで相手にトドメを刺したかった。
■前田大然(セルティック)=★★★★★
MF三笘薫が不在の左サイドで前田らしい良さを発揮。スピードと運動量を生かしたプレスバックで“2人分”の仕事をこなしていた。
■上田綺世(フェイエノールト)=★★★☆☆(→後半35分OUT)
思わず「強い」とつぶやいてしまうような体幹で全く倒れず、ボールをキープ。ポストプレーでの頼もしさが増していた。
■小川航基(NECナイメヘン)=※出場時間短く採点なし(←後半35分IN)
4年3か月ぶりの代表戦。出場時間は短かったが、東京五輪世代が多く活躍する森保ジャパン第2次政権で新たなタイプのストライカーが出現したことは大きな収穫となる。