日本代表、北朝鮮撃破でW杯予選3連勝! 田中碧の開始2分“電光石火弾”が決勝ゴールに

日本が1-0で勝利した【写真:ロイター】
日本が1-0で勝利した【写真:ロイター】

W杯アジア2次予選で北朝鮮と対戦

 日本代表は3月21日、ワールドカップ(W杯)アジア2次予選で北朝鮮と国立競技場で対戦。開始直後のMF田中碧による先制ゴールを守り切り、日本が1-0で勝利した。

 上位2チームが突破する2次予選のB組で日本はここまでシリアとミャンマーに勝利して2勝0敗。3月シリーズでは、ミャンマーに勝利してシリアに敗れ1勝1敗の北朝鮮と2連戦が組まれている。予選全体での3試合目になるこの日の初戦をホームで戦い、26日にはアウェーゲームに臨む。

 森保一監督は現地時間3月17日の所属のイングランド・プレミアリーグのリバプールで延長120分間をフル出場した主将のMF遠藤航をベンチスタートとし、MF守田英正とMF田中碧をスタメンのピッチに送り込んだ。サイドアタッカーは右にMF堂安律、左にFW前田大然、中央にMF南野拓実を配置し、最前線にFW上田綺世を据えた。

 その日本は前半2分、両サイドを広く使った攻撃を仕掛けるとファーサイドへのクロスを堂安が折り返し、ボールがこぼれたところで再び堂安が中央へラストパス。それを攻撃参加してきた田中が蹴り込んだ。電光石火の先制点で日本が優位に立った。

 先制点のあとも押し気味にゲームを進める日本は守田がペナルティーエリア内まで切り込んでのシュートや、ゴール正面から堂安が強烈ミドルを放つ場面を作った。しかし、前半の半ば過ぎからは日本が全体的にボールを持つもののシュートまでいく場面が減った。北朝鮮のカウンターに対しては最終ラインが落ち着いて対応し、1-0のリードで前半を終えた。

 後半の立ち上がり2分、日本はロングボールでのカウンターからピンチを迎えるとMFハン・グァンソンにゴール正面からのシュートを許した。これをGK鈴木彩艶が触ってコースを変えると、ゴールポストに当たったこぼれ球を押し込んだ北朝鮮に同点ゴールが生まれたかという場面だったが、そのこぼれ球の競り合いの場面で北朝鮮にファウルがあったとしてゴールは認められず。北朝鮮の選手たちは主審に詰め寄ったが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が導入されていない試合の中で日本は冷や汗をかいた。

 その後もシンプルな縦パスに対してアグレッシブに全体が押し上げてくる北朝鮮にシュートを許す時間が続くと、森保監督はベンチスタートの遠藤を守田に代えて後半13分に投入。マイボールでは遠藤がアンカーになる形でハッキリさせ、戦況の立て直しを図った。試合が落ち着かない中で後半29分には、DF谷口彰悟とDF橋岡大樹に加えFW浅野拓磨を送り込み、5バックへ変更しての最終ラインの強化とスピードを生かしてのカウンターの両面から手を打った。

 谷口が5枚の中央に入ってラインコントロールし、右サイドでは橋岡がエネルギッシュなプレーを見せるなど交代選手も持ち味を発揮して残り約15分を乗り切った日本はこのまま1-0の勝利。2次予選を3連勝とし、北朝鮮戦との連戦になる次戦で勝利すれば2位以内での突破が決まる状況を作り上げた。

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