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インテルが中国人オーナー所有の江蘇蘇寧から“逆輸入”補強 枚数不足のCBに豪州代表DFを獲得
ラノッキア移籍の穴埋めでセインズベリーを獲得
日本代表DF長友佑都が所属するインテルは、移籍市場最終日となった現地時間31日に中国の江蘇蘇寧からオーストラリア代表DFトレント・セインズベリーを獲得したことを発表した。
インテルは今季開幕前に中国資本に株式約70%を売却したが、その買い取り手が中国企業グループの蘇寧グループだった。その蘇寧グループが本国で所有する江蘇からDFを“逆輸入”することになった。
今季のインテルのセンターバックは、ブラジル代表DFミランダとコロンビア代表DFジェイソン・ムリージョがレギュラーを務めており、サブに一昨季まで主将の元イタリア代表DFアンドレア・ラノッキアが控えていたが、今季終了までの期限付き移籍でプレミアリーグのハル・シティに渡ったため枚数不足に陥っていた。そこで、急場を凌ぐために蘇寧グループのコネクションを利用することにしたようだ。
セインズベリーの契約は今季終了の6月30日までの期限付きとされ、買い取りオプションなどは付帯していないとイタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」などが報じている。中国のシーズンは春に開幕するが、ラノッキアが今季終了後にインテルへ戻ることになれば即座に中国に送り返せる体制との見方もできる。
蘇寧グループは、インテルの主力選手を江蘇に輸入させることを狙っているが、イタリア代表FWエデルなどこれまで報じられてきた選手たちには、すべて中国行きを断られている。グループ内の“人事異動”にも見える移籍は今回が初の成立となったが、クラブだけでなく選手にとって利益があるものになるかどうかが注目される。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images