2年目Jリーガーが背負う“10番”の責任 4戦連発も3敗目で笑顔なし「レベル上げないと」

清水戦でゴールを決めた小森飛絢【写真:徳原隆元】
清水戦でゴールを決めた小森飛絢【写真:徳原隆元】

千葉FW小森は第4節清水戦で4発目

 昨シーズン、FW小森飛絢は大卒ルーキーながらジェフユナイテッド千葉でレギュラーポジションを掴み、開幕3試合連続ゴールを含むシーズン12得点を挙げた。「10番」を背負うことになった今季もゴールを量産。3月20日の第5節清水エスパルス戦でも1得点を挙げ、第2節から続く連続試合ゴール数を4試合に伸ばしたが、チームは1-3で敗れた。

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 小森のゴールが決まったのは、1点ビハインドで迎えた前半アディショナルタイムだった。MF小林祐介のパスをエリア内で受けると、DFとの1対1の局面で果敢に仕掛けてシュートを放つ。相手DFに当たったボールはディフレクションして、GK権田修一の逆を突く形でゴールに決まった。

「パスを受けた時から、シュートを打つことしか考えていなかった」という小森は「相手に当たって良いところに飛んで行ってくれたかなと思います。前を向いたら常にゴールを狙っていますし、シュートを打たないと入らないので、常にゴールは意識してプレーしています」と、4試合連続ゴールにつながっている心の持ちようを明かした。

 ただ、その表情には笑顔はない。それもそのはず。J2優勝を目標に掲げている千葉だが、この敗戦で5節にして早くも3敗目を喫してしまったのだ。内容も決して悪くなく、前半は個々のスキルが高い清水に対して、ほとんどやりたいことをやらせなかった。後半は修正してきた相手に苦しめられたが、どちらに転んでもおかしくないゲームだった。

 こうしたゲームに勝ち切るために、小森は「1つひとつのクオリティーのところで、自陣でミスをするとああやってクオリティーの高い相手だと仕留められてしまう。もっともっと1人1人のクオリティーを上げていかないといけないと感じました」と言い、特に劣勢となった後半については、「チームとしても、個人としても、シュートらしいシュートを打てていません。チームとして間延びした時間も長く、1人1人がもっと走らないといけないとか、そういうところのレベルを上げていかないといけないと感じました」と、この試合で出た課題を口にした。

 そして、自分自身の課題として、「自分はゴールを決めてチームを勝たせるだけだと思っています。複数得点とって、チームを勝たせたいですし、優勝という目標を達成するためには、こういう清水エスパルスのような強い相手を倒していかないといけない。これから勝ち点3をどんどん積み上げていくのみかなと思います。(手ごたえは)点を取れていてもチームが勝てていないですし、自分がもっと2、3点取って、チームを勝たせられるくらい点を取らないといけないと思っています」と、チームの勝利のためにさらにハイペースでゴールを重ねていくことを誓った。

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