キャンプ入りした直後にハムストリングの肉離れで離脱していた

　浦和レッズは3月21日に公開トレーニングを実施。オランダ人FWブライアン・リンセンが、約2か月ぶりに負傷から明けて合流。今季の4-3-3システムについて「オランダのシステムで、これで育ってきた」と自信を見せた。

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　リンセンはオランダの名門フェイエノールトから2022年夏に加入するも、直後に負傷離脱。昨季が実質的に日本でフル稼働した最初のシーズンだったが、マチェイ・スコルジャ監督の戦術への順応に苦しんだ面もあり出場機会を伸ばせなかった。オランダ1部で通算100ゴールを超えている実績を残している選手としては難しい時期になった。今季は沖縄県トレーニングキャンプ入りした直後にハムストリングの肉離れで離脱していたが、約2か月ぶりにトレーニングに完全合流した。

　今季の浦和はペア・マティアス・ヘグモ監督が就任し、4-3-3システムが導入されている。オランダで長くキャリアを積んできたリンセンにとっては慣れ親しんだシステムであり「これはオランダのシステムで、この4-3-3で育ってきた。攻撃も守備でも、上手くハマる感じがする。フェイエノールトはさらにオフェンシブだけど、まずはしっかりとやり方を理解すること。守備をコンパクトにしながら、攻撃でもコンパクトにすることが大事だ」と話した。

　浦和は今季に向けスウェーデン代表MFサミュエル・グスタフソンとノルウェー代表FWオラ・ソルバッケン、ブラジル人FWチアゴ・サンタナが加入したこともあり、提携国枠でカウントされないタイ代表MFエカニット・パンヤをのぞいても外国籍選手が6人いる。J1のレギュレーションではそのうち5人までしか起用できないが、現状ではソルバッケンは別メニュー調整が続き、デンマーク人DFアレクサンダー・ショルツが負傷離脱している。

　リンセンはあくまでもストライカーとしての出場を期するが、このシステムにおける点の取り方を熟知しているのではないかという話題については、不敵な笑みを浮かべて「イエス」と答えた。コンディションをさらに上げる必要はありそうだが、オランダでの実績通りのプレーを見せられる可能性は来日以来では最も高まってきていると言えそうだ。