GK権田修一は代表を「諦めていない」 37歳長友がベテラン乾らに与えた“刺激”
千葉とのリーグ戦で3-1勝利に貢献
日本代表は3月21日に北中米ワールドカップ(W杯)のアジア2次予選で北朝鮮代表とホーム国立競技場で対戦する。今回の日本代表メンバーには、DF長友佑都がカタールW杯以来となる代表復帰。代表活動も始動するなか、その長友とともにカタールW杯のピッチに立っていたGK権田修一は、清水エスパルスの一員としてジェフユナイテッド千葉とのリーグ戦に臨んでいた。
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現在の日本代表の正GKは定まっていない。アジアカップでは、GK鈴木彩艶が全5試合に出場したが、全試合で失点を喫しており、安定感があるとは評価できないパフォーマンスだった。前回のW杯で正GKだった35歳の権田も、日の丸を付けてゴールを守れる可能性はあるはずだ。今回、長友が復帰したのは、そうしたメッセージにもなるはず。
権田は3月21日に行われたJ2リーグ第5節、昨シーズン1分1敗と勝てなかった千葉に3-1の快勝を収めた試合後のミックスゾーンで、長友の復帰についてどんな思いを持ったかを聞くと「僕自身、そこは全然諦めていないです」と言い、自身の日本代表への思いを口にした。
「J2だっていうことで、なかなか呼んでもらうことはできないですし正直、僕自身、このインターナショナルウィークにリーグ戦があることの悔しさも当然あります。ただ、自分は今、エスパルスでプレーしている事実があるので、自分のこの環境でできること、この先どうなるか分かりませんが、僕は現役でやるうちは、佑都くんじゃないですけど、日本代表は常に意識してやり続ける気ではあるので。そういう意味では、まず今年しっかりチームとして結果を残す。そして個人的にもパフォーマンスを上げて、できることを増やしていって、次に代表に呼んでもらった時に『昔の権田だった』じゃなくて、ちょっとアップデートされた権田がそこにいるような状況になれるようにしっかりやっていきたいと思います」
さらに37歳の長友が招集されたことについて聞くと、権田は長友の日常のプレーの質の高さを指摘した。
「FC東京の試合は古巣なので見ますが、(長友が)あのパフォーマンスをしていたら呼ばれるだろうなというパフォーマンスを、普段リーグ戦でも見せています。『長友選手だから』『19歳の選手だから』『新卒1年目だから』とか関係なしに、本当に良いプレーをしている人が呼ばれるのが日本代表だと思うし、それはJリーグ、海外関係なしに、どこでプレーしていても、佑都くんは今、呼ばれるだけのパフォーマンスを見せていると思います。アビスパ戦は呼ばれた後でしたが、ああやって(1得点1アシストの)結果を残しています。呼ばれるだけのパフォーマンスをしているから呼ばれる」
そして、選手選考を行っている森保一監督を筆頭とするコーチングスタッフへの信頼感も続けた。「逆に森保さんだったり、代表のコーチングスタッフは、そこを当たり前に見てくれると僕は思っているので、僕自身もそうですし、全員にチャンスがあると思います。1年目だろうが、37歳だろうが、誰にでもチャンスがあるというのを、佑都くんは証明してくれたと思う。僕自身はカタールW杯までも、そんなに順風満帆でいったわけではない。今もこういうJ2という環境ですが、そこで何ができるかを大事にしてやりたいなと思っています」。
また、権田のチームメートであるMF乾貴士も「明日の代表戦? 見ますよ、見ます。佑都くんが出るかどうか。注目はそこですよね!」と、北朝鮮戦の注目ポイントとして長友を挙げた。
37歳で日本代表に再び招集された長友は、代表の雰囲気を盛り上げているが、同時に代表に選ばれていないベテランたちにも、大きな刺激を与えている。