ホーム北朝鮮戦の日本スタメン予想 遠藤航とコンビを組むのは?…最前線に浅野推奨

北朝鮮戦のスタメンを予想【写真:ロイター】
北朝鮮戦のスタメンを予想【写真:ロイター】

両サイドでスタメンを張ってきた三笘、伊東が不在

 森保一監督の率いる日本代表は、3月21日に国立競技場で2026北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の北朝鮮戦に臨む。今回の日本代表はMF伊東純也とMF三笘薫という日本が世界に誇るサイドアタッカーの2人が不在。また、欧州でプレーする選手も多く、全員がそろって練習を行えたのが前日練習のみという状態だ。同じ相手とのアウェーゲームを5日後に控えるなか、森保監督はどんなラインナップで試合に臨むのか。

 昨年11月に2次予選の2試合を2連勝で終えている森保ジャパンにとって、2010年の南アフリカW杯にも出場している相手との2試合は大きな山場となる。第2戦は北朝鮮の平壌で開催されるが、同地での試合は過去4度戦って勝ててないどころか、1点も取ることができていない。会場の雰囲気を含めて難しいゲームになるのは確実であり、それだけにホームでの第1戦は勝利が求められる。

 前日会見で森保監督は「最善の準備をして、我々が持っているベストな力を試合にぶつけたい」と語ったが、誰が戦える状態にあるかを見極めなければいけない。「コンディションのところは基準になる」「コンディションが良い選手を起用するのが基本」と、コメントしている。

 欧州組が長距離の移動をしていることに加え、時差もあることを考えれば、国内組の選手たちに分がある。試合2日前となる3月19日の練習も合流したばかりの選手が多かったことから、非公開で行われた冒頭30分の練習では「ノーマルなトレーニングが全体でできないなか、スタートは全員で負荷のかからない状態で戦術の共有をした」(森保監督)と語っている。単純にコンディションを考えれば、この日の全体練習を行った選手がベースになってもおかしくないだろう。

 GKには、Jリーグ勢のGK前川黛也、GK大迫敬介、そしてアジアカップで正GKとして全5試合に出場したGK鈴木彩艶が選出された。鈴木は19日の練習を別メニューで調整しており、コンディション面では国内組の2人に分がある。アジアカップではミスもあった鈴木が、その経験をどう生かすかも注目したいところだが、今回はアジアカップを棒に振って負傷を完治させ、「思い切りプレーできている。痛みなくプレーできる幸せを感じている」という大迫の起用を予想する。

 最終ラインは、右サイドバックは国内組でアジアカップでも活躍を見せたDF毎熊晟矢が有力だろう。中央ではDF冨安健洋が不在となるなか、誰がDF板倉滉とコンビを組むかが注目だが、ここには19日のトレーニングでも途中まで全体練習に加わっていたDF谷口彰悟の起用を予想する。左サイドバックには、カタールW杯以来の代表復帰となり、練習から存在感を放っているDF長友佑都もいる。37歳のベテランを2試合連続で起用することも考えられるが、より彼の経験が求められるのは、アウェーゲームになると考え、初戦の先発にはDF伊藤洋輝が起用されると予想する。

 中盤にはボランチを2枚、2列目を3人並べると予想する。ボランチの1人は、チームのキャプテンであるMF遠藤航だろう。所属するイングランド1部リバプールでの試合が先週末にあったため、試合前日練習のみしかできていないが、絶対的な支柱である遠藤は代えがたいはずだ。MF守田英正も前日練習しか参加できていないことを考えると、18日の練習から全体練習をこなしていたMF田中碧が21日の試合では先発することが予想される。アジアカップの出場は見送られたが、直前のタイ戦ではゴールも決めており、あらためて自身の価値を示すチャンスになるはずだ。

 伊東が不在となる右サイドハーフには、合流間もないMF堂安律を予想する。気持ちの強さが問われる相手との試合で、熱量をたぎらせる10番はピッチに置いておきたい存在だ。中央にはMF久保建英。スペイン1部レアル・ソシエダで連戦をこなし18日の練習後には「身体が追い付かなかった」「コンディションは良いかと言われたら、良くはない」とも話していたが、早めにチームに合流できており、戦える状態に整えてくるはずだ。三笘が不在の左は、これまでの実績ではMF中村敬斗の起用が有力だが、スピードが攻守において武器となるFW前田大然の先発を予想する。スコットランド1部セルティックでもハットトリックする好調ぶりで、髪型も大きな話題になっており、ピッチ内外で旬の選手を外す手はないだろう。

 1トップには、ボールが収まる選手を起用したいところだが、FW上田綺世が合流したばかりでコンディション面では不安が残る。そこで起用を予想するのは、FW浅野拓磨だ。スピードが持ち味の浅野だが、昨年のカナダ戦ではポストプレーもこなして進化を見せた。アジアカップのイラク戦で起用された際には、この時ほどボールが収まらなくなっていたが、カナダ戦のパフォーマンスが偶然だったのか、しっかりと今後も計算できる武器になるのかは、今後に向けても試しておきたいところでもある。アジアカップ後にはバイエルン・ミュンヘン戦でもゴールを挙げており、重要な試合への強さにも期待したいところだ。

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