日本代表MF遠藤航が示すリバプール主力としての矜持「周りを引っ張るという意味でも大事」
FAカップで120分戦ったのちに日本へ移動
日本代表の主将を務めるMF遠藤航は、3月20日に北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選で北朝鮮と国立競技場で対戦する一戦の前日練習を終え、所属するイングランド1部リバプールでのプレーについて、「大一番に出てプレーを見せていることが周りの選手に刺激になると思う」と話した。
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遠藤は2018年夏に欧州移籍すると、着実に評価を高めて今シーズンに向けリバプールに加入した。そのなかでも評価を獲得していき、3月10日にはマンチェスター・シティと対戦したプレミアリーグ第28節の大一番(1-1)でもフル出場した。17日に名門マンチェスター・ユナイテッド、と対戦したFAカップ準々決勝では延長戦の末に3-4で敗退したが、オフサイド判定により「幻のゴール」となった際どい場面もあった。
それだけに、120分間の試合をプレーしてから日本への移動も経て厳しい状況だが、「そのなかでもやらないといけないのが使命だと思っているので言い訳にはしたくない。自分にできる準備は最大限にやっている。明日の試合までリカバリーしていい準備してやりたい」と話している。
リバプールでの活躍と日本代表について、遠藤は「自分がそうやってシティとリバプールの大一番に出てプレーを見せていることが周りの選手に刺激になると思う。ここにきて新しいことをしようとは思わないけど、みんなシティ戦は見ているし、どちらかと言うと向こうから話をしてくるくらい影響がある。キャプテンとしてはプレーで見せていくことが、結果的に周りを引っ張るという意味でも大事だと思う。リバプールの選手としてパフォーマンスを出すことが日本代表にとっても一番だと思う」と話す。
また、「こういった選手がもっともっと増えるほうがいいと思うし、W杯優勝が目標でも個人的にステップアップしたいと思っているだろうから、高いレベルでプレーできればいいと思う」と話し、欧州のビッグクラブでプレーする日本人選手が増えることにも期待を込めた。
プレミアリーグのスター軍団の中で渡り合っている遠藤の存在は、日本代表の選手たちにとっても頼もしいと同時にいいベンチマークにもなるだろう。その意味では、代表活動として集合した時だけでなく、遠藤は背中で日本代表を引っ張っているとも言えそうだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)