ミランとインテルが本田のライバルをめぐって激しい争奪戦 法廷闘争に発展する可能性も

インテルの水面下での交渉の事実が発覚!?

 ACミランが来年1月に再開する移籍市場で獲得を目指すアトレチコ・マドリードのイタリア代表FWアレッシオ・チェルチをめぐって争奪戦を繰り広げているインテルなどと法廷闘争に発展する可能性が浮上している。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。
 ACミランはアトレチコ・マドリードに対し、元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスを期限付き移籍で放出することですでに合意に達した。その代わりにチェルチを期限付き移籍で獲得するというトレードでクラブ間合意に達していた。
 だが、今季11位と低迷するインテルもチェルチ獲得に水面下で動いており、チェルチ本人とは移籍で合意に達していたという。
 記事によると、インテルのロベルト・マンチーニ監督は、アトレチコが保有権を持つチェルチと電話連絡を取っていたという。チェルチは、この電話交渉に口頭で「Si(イエス)」と答え、合意に達していたとされる。ミランのフィリッポ・インザーギ監督がチェルチと電話で話した際、このインテルとの交渉と合意事項が発覚したもようだ。
 アトレチコ側は、インテルの水面下での交渉に激怒し、FIFAに提訴する可能性もあるという。チェルチは現在、モルディブでバカンス中だが、「ミランに移籍するか、シーズンが終わるまでベンチにいるか」という究極の選択を迫るようだ。アトレチコはミランとの交渉が破綻した際にのみ、チェルチにインテル移籍を許可しているという。
 この左利きのアタッカーは昨季、トリノで13得点を記録し、今夏の移籍市場での目玉選手の1人だった。インザーギ監督もチェルチ獲得を熱望していたが、アトレチコとの争奪戦に敗れていた。チェルチ獲得に成功していた場合、同じ左利きで今季右ウイングで定位置を獲得した日本代表FW本田圭佑は控えに回っていた可能性もある実力者だ。
 本田は1月にアジアカップオーストラリア大会に参加するため、約1カ月間離脱する。獲得に成功すれば、インザーギ監督は4-3-3システムの右ウイングで本田の代わりにチェルチを起用することが濃厚だ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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