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中村憲剛氏「もっと現役時代に知っておきたかった」 J理事会の意義に持論「刺激的な場」
J特任理事の中村氏、理事会の場について私見
Jリーグは3月19日に社員総会を実施し、その後に2期目を迎える野々村芳和チェアマンをはじめ理事や監事、特任理事の記者会見を実施した。2020年まで現役でプレーした元日本代表MF中村憲剛氏は、理事会の場について「現役選手も、もっと知ったほうが良いと思う」と話している。
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野々村チェアマンは2期目のスタートになるが、元選手の特任理事としては2022年から務める中村氏と元日本代表DF内田篤人氏、新任の同MF小野伸二氏が3人になった。スケジュールの都合で内田氏は冒頭の挨拶のみで退席し、小野氏は体調不良により欠席となった。
野々村チェアマンは、昨季まで現役でプレーした小野氏の就任について「キャリアも育ってきた背景も違うサッカー選手経験者がいることで違いもあると思う。サッカーの楽しさをどれだけ多くの人に伝えることができるか。彼の姿勢やテクニック、彼にしかできないこと。全国を回りながらスクールを通して子供たちを触れ合うことなども伝えていってほしい。地域のメディアの皆さんとJリーグをつなぐ役割もやってもらいたいと思う」と期待を込めた。
Jリーグの一部クラブの代表取締役社長や、ビジネス界のエキスパートと言える人材が理事や監事に名を連ね、日本女子サッカーのプロリーグ「WEリーグ」の髙田春奈チェアも特任理事に。そのなかで、中村氏は「(野々村チェアマンに)18年間ピッチ内外でやってきたことを発言してほしいと言ってもらい、前向きに取り組まさせてもらっている」と話す。
そのうえで理事会について「非常にシビアな会だと思っていた。僕はサッカーしかやってこなかったので当然だと思うが、逆に僕にしか言えないこともあると会議の中で感じる瞬間があった。スペシャリストの皆さんの中で、僕もピッチ上ではスペシャリストだったのでその感覚は武器だと思う。このような言い方はなんだけれども、大人の会議の中で、サッカーしかやってこなかった人間にとっては刺激的な場。もっと現役時代に知っておきたかった。現役選手も、もっと知ったほうが良いと思う。スタジアムに行った時に、選手たちには伝えるようにしている」と話した。
今後、シーズン制の以降も待っているが中村氏は「まだ想像の中でしかない。元選手としての目線で解決の1つの手立てになればと思う」と話し、リーグ全体の価値向上のために力を発揮していく。
(FOOTBALL ZONE編集部)