自身のYouTubeチャンネル「闘莉王TV」でGKの選考に持論

　森保一監督率いる日本代表は、北中米ワールドカップ（W杯）アジア2次予選の北朝鮮戦（21日／ホーム＠国立競技場、26日／アウェー＠金日成競技場）に向けたメンバー26人を発表。8強敗退となったアジアカップでのパフォーマンスが賛否を呼んだGK鈴木彩艶（シント＝トロイデン）の招集を巡り、元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏が持論を語った。

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　21歳の鈴木は今夏に開催されるパリ五輪世代の有望株として注目されたなかで、アジアカップでは大会開幕時点でA代表4キャップながらもレギュラーに抜擢。全5試合でスタメン起用されたものの、ハイボールの対応、セービング、ボールのつなぎで課題を残し、そのパフォーマンスに賛否の声が挙がっていた。

　北朝鮮戦に向けて発表された日本代表メンバーには、引き続き、鈴木の名前が名を連ねたことで、闘莉王氏は自身のYouTubeチャンネル「闘莉王TV」でGKの選考に持論を展開。「勝ち負けがつく勝負の世界。残念だけど彩艶選手は最悪のアジアカップだった。それなのにまた呼ばれてチャンスをもらえてどうなのか……」と疑問を投げかけた。

「これはほかの選手にとって少しいただけないこと。あれだけのミスをしてもう1回、チャンスもらえた。ほかの選手は『えっ？なんで』ってなるよ。（選外となった）シュミット（・ダニエル）がそんなにミスをしたかと言えばそうでもない。また選ばれているし、先発として選ばれるなら『じゃあ何やってもいいんだ！』となる。GKのポジションは問題が起きていると思う。ちょっと不公平な感じがする」

　森保監督としては、さらなる奮起を促す意味も込められた選考でもあったはずだが、現役時代に国際Aマッチ43試合8得点を記録した闘莉王氏にとっては納得のいかない人選になったようだ。