鹿島が逆転劇、“天敵”相手に9年ぶり勝利! マルシーニョ退場の川崎はリーグ3連敗の泥沼に
鹿島は今季2つ目の白星
J1鹿島アントラーズは3月17日、ホームの県立カシマスタジアムで第4節川崎フロンターレと対戦。2-1の勝利を飾り今季2つ目の白星となった。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
両チームの切り替えが早く、互いにゴールに迫ることでCKの本数も多い立ち上がりとなった。鹿島は前半7分に川崎のCKの攻撃を食い止め、中盤でボールを奪ったMF藤井智也がハーフウェーライン手前からスピードを生かしてエリア内にボールを持ち込む。左足で上げたクロスを今季初先発のMF名古新太郎がトラップしてシュートしたが、ボールは枠を外れていった。
鹿島は前半19分にも自陣からのロングボールで攻撃を作っていく。川崎のGK上福元直人のロングボール処理が乱れて流れたボールにMF藤井智也が追い付き、中央に折り返すがFW鈴木優磨には合わず。流れたボールを名古が拾ってシュートを放ったが、枠を捉えられなかった。
対する川崎はCKからFW家長昭博がボレーシュートを放つ場面や前半32分にDFジェジエウから浮き球のパスを受けたFWマルシーニョがテクニカルなボールさばきでゴールを狙った場面など、見せ場も作ったが、全体的にはアタッキングサードまでパスを通せずに攻めあぐねる展開となった。
それでも前半36分、先制したのは川崎だった。自陣からボールをつないだ川崎は、MF脇坂泰斗からロングボールが出る。これを最終ラインの背後で受けた家長がGKと1対1になりシュートを放つ。このシュートはGK早川友基が体を張って止めたが、こぼれ球を拾ったマルシーニョが豪快に蹴り込み、川崎が先制した。
ビハインドとなった鹿島も前半41分に右サイドからDF濃野公人がゴール前にクロスを入れる。これを名古が合わせたが決定機で放ったヘディングも枠を外れた。川崎も前半45分にスローインの流れからエリア内で脇坂がゴールを狙ったが、シュートは左に逸れて、川崎が1-0とリードしたままハーフタイムに突入した。
後半の立ち上がり、川崎はチャンスを作る。ネルシーニョが最終ラインの裏でDF三浦颯太からの折り返しを受ける。シュートを打てそうな場面だったが、ここでネルシーニョは折り返しを選択。これがカットされると、今度は鹿島のロングカウンターとなる。FWチャヴリッチが上福元との1対1を制して、同点ゴールを決めた。
これで一気に流れにのった鹿島は、その3分後にも高い位置で名古がボールを奪ってショートカウンターを仕掛ける。名古とチャヴリッチの連携で左の深い位置をとると、名古のクロスがクロスバーにヒット。こぼれ球に詰めた鈴木がシュートを蹴り込み、鹿島が一気に逆転した。
川崎の鬼木達監督は後半19分、DF大南拓磨、FW小林悠、FW遠野大弥の3選手をピッチに送り込み、流れを変えようとする。後半25分には活躍を見せた鹿島の名古がベンチに下がると、鹿島サポーターからは大声援が送られた。
反撃に出たい川崎だったが、後半30分にマルシーニョが空中戦の競り合いの際に腕を相手選手に当てたとして、この試合2枚目のイエローカードを受けて退場となる。数的優位を得た鹿島は、バランスを崩すことなく落ち着いた試合運びでゲームを締めくくる。
このまま2-1で鹿島が勝利。開幕戦以来の白星は、今シーズンのホーム初勝利であり、川崎戦では9年ぶりの勝利となった。一方、敗れた川崎は第2節の磐田戦(4-5)、第3節の京都戦(0-1)に続き、3連敗を喫している。