浦和、壮絶な打ち合いは4-4ドロー 興梠がJ1・18年連続G…2度追い付く激闘も白星ならず

アウェーゲームでドロー決着【写真:徳原隆元】
アウェーゲームでドロー決着【写真:徳原隆元】

アウェーゲームでドロー決着

 浦和レッズは3月17日のJ1リーグ第4節、湘南ベルマーレとのアウェーゲームに臨むと2回のビハインドを追い付いて4-4の引き分け。不安定な戦いぶりながら、攻撃陣の個の強さは際立った。

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 浦和は前節の北海道コンサドーレ札幌戦でDFアレクサンダー・ショルツが右ハムストリングの肉離れを発症。その札幌戦での交代と同様に、今季に向けガンバ大阪から新加入のDF佐藤瑶大を移籍後の初スタメンに送り込んだ。そして前半11分、スウェーデン代表MFサミュエル・グスタフソンの浮き球パスを受けたFW前田直輝のアシストからFW興梠慎三がゴール前に詰めて得点。これにより、鹿島アントラーズ所属時の2007年から18年連続ゴールとなり、昨年時点で17年連続のタイ記録で並んでいたMF小笠原満男の記録を越えて単独の新記録となった。

 しかし、その後は浦和の中盤の間を湘南の縦パスが次々に抜けていく形で攻撃が続き、湘南が浦和陣内に押し込んだ。そして前半23分には右サイドからゴール前に入れたボールは逆サイドに流れ、折り返されたボールにFWルキアンが反応して押し込んだ。当初はオフサイドの判定だったが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックでオンサイドと判断され、ゴールが認められ1-1の同点になった。

 さらに前半32分、湘南はMF田中聡のシュートをFW鈴木章斗がコースを変えて流し込み、2-1と逆転に成功した。浦和はハーフタイムにMF岩尾憲とFW松尾佑介を2枚替えで送り込んだが湖畔の開始1分、DFマリウス・ホイブラーテンから佐藤へのパスが弱く狙われると、キープできずに転がったボールを湘南は鈴木がそのままダイレクトで右足シュートで蹴り込んで3-1とリードが広がった。

 それでも浦和は反撃を見せ、まずは後半10分にコーナーキックのこぼれ球を松尾が蹴り込んで1点差に。さらに後半19分には岩尾からのパスを受けたFW前田直輝が右サイドから縦に突破し、そのまま右足シュートを蹴り込んで浦和移籍後の初ゴールで3-3の同点となった。浦和のペア・マティアス・ヘグモ監督は、直後にFWチアゴ・サンタナとMF中島翔哉を言えて4-2-3-1にシフトした。

 しかし、その交代で攻撃的に出た浦和は全体的に落ち着きを欠いた。その中で後半29分、湘南はクロスのこぼれ球を田中が左足でダイレクトのミドル。これが力強く右のゴールポストを叩くと、逆サイドに跳ね返ってフリーのルキアンが押し込んで4-3と勝ち越した。

 それでも浦和は後半36分、左サイドから厚みのある攻撃を仕掛けるとクロスの二次攻撃でグスタフソンが右足の強烈ミドル。これが相手に当たってコースが変わりながらゴールに吸い込まれ、日本での初ゴールとなり4-4の同点となった。

 その後も松尾のクロスからサンタナが放ったヘディングがゴールポストに当たる場面があったが、このまま試合は引き分けに。両チームともに不安定な面の出た得点の奪い合いは、勝ち点1ずつを分け合った。

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