レアルFWがクラブを非難!? 不適切SNS投稿を現地指摘で物議「恥ずべき」「訴訟が必要」

レアルのヴィニシウス・ジュニオール【写真:ロイター】
レアルのヴィニシウス・ジュニオール【写真:ロイター】

レアル公式インスタグラム投稿が波紋

 スペイン1部レアル・マドリードのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールは、今季公式戦27試合で16ゴール8アシストを記録するなど、ラ・リーガ制覇やUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝に向けてチームを牽引している。ところが先日、ヴィニシウスとクラブの関係にヒビが入る事態が発生。スペインメディア「Relevo」が報じている。

 記事によると、“事件”は現地時間2月29日に起きた。クラブはこの日、公式インスタグラムにヴィニシウスの写真を投稿。クラブエンブレムに口づけをする選手の姿を納めたもので、そこに「VINI JR.」の文言とイスラエルのDJデュオ「Vini Vici」のロゴを添えた。

 ところが、そのロゴを巡り不謹慎だと指摘する声が。「Vini Vici」のロゴは猿人から新人へ“人類の進化”をモチーフにしたもので、以前から人種差別の被害を受けているヴィニシウスの立場を考えれば適切とは言い難い内容だ。今回の投稿は指摘されるまで1時間半ほど公開されていたという。

 ただ、その間にヴィニシウス本人も投稿を認知。選手本人はクラブ関係者を非難して説明を求めたそうで、記事はクラブのゼネラル・ディレクターを務めるホセ・アンヘル・サンチェス氏が「ヴィニシウスを落ち着かせ、バレンシア戦への出場を説得した」と伝えている。さらに、サンチェス氏はヴィニシウスの要望に応え今回の投稿を承認したクラブのSNS責任者に懲戒処分を適用することを約束したという。

 削除されたとはいえ今回の投稿はSNS上で話題になり、「恥ずべき」「腹が立つ」「訴訟が必要」といった声が寄せられている。ヴィニシウスはその後、バレンシア戦(3月2日/ラ・リーガ第27節/アウェー/2-2)を含む3試合すべてに出場。事態は完全に鎮静化したように見えるものの、チームの成績に影響が出ないか今後の行方が気になるところだ。

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