海外組の五輪予選招集は難航 久保建英の「貸し出し」交渉が簡単ではない理由とは?
久保建英、鈴木彩艶は最終予選に呼べるのか
大岩剛監督率いるU-23日本代表は3月15日に国際親善試合マリ戦(22日=サンガスタジアム)とウクライナ戦(25日=北九州スタジアム)に臨むメンバー26人を発表した。A代表でプレーしているMF久保建英(レアル・ソシエダ)とGK鈴木彩艶を最終予選に呼べるのかと問われた山本昌邦ナショナルチームダイレクターは「ハードルは簡単ではない」と語った。
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U-23日本代表は4月からカタールで始まるU-23アジアカップでパリ五輪切符をかけて戦う。16日にグループリーグ第1戦で中国と、19日にアラブ首長国連邦(UAE)と、22日には韓国と対戦。最終予選を兼ねた大会では16か国が参加し、グループリーグを経て各組の上位2か国が決勝トーナメントに進出。そこで上位3か国に出場権が与えられ、4位はアフリカ予選4位チームとのプレーオフに回る。
負けられない最終予選前、最後の調整となる国内での2連戦。チームにとって貴重な時間となる。
記者会見でA代表でもプレーしている“海外組”の久保と鈴木彩艶を最終予選に呼べるのかと問われた山本ナショナルチームダイレクターは、「予選突破をして7月に本大会がある。さまざまな配慮をJリーグにもしてもらっているが、2人は海外でプレーしているので、その時期はオフになる。海外オフィスもやり取りをしていて、本大会につながれば話し合いという点で意思確認はできている。ただ、ハードルは簡単ではない。交渉が成立しないとなかなか貸し出してもらえない。ただ、前向きに話は進めている。最終予選はゼロとは言わないが、クラブとの話し合いの中で厳しい状況」と現状を明かした。
また、今回の五輪出場権が簡単ではない思うと理由について、山本ナショナルチームダイレクターは、「まずは招集のところでハードルが上がり、監督が求める全員が呼べるわけではないこと。日程が4月になりヨーロッパとの関係など非常に厳しい交渉になっている。カタールで行われることで暑熱対策もある。過去に例のない状況で、各国とも力を上げている。W杯の枠と五輪の『3.5』という枠は本当にハードルが高い。厳しい戦いになると覚悟している」と見解を述べていた。