13年ぶり平壌開催はアジア杯の“反省”生かす時「想定外への対処が上手くいかなかった」
アウェーは2011年以来の平壌開催
森保一監督率いる日本代表は3月14日、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選で戦う北朝鮮との2連戦(21日=国立/26日=平壌)に向けたメンバーを発表した。37歳ベテランDF長友佑都(FC東京)がカタールW杯以来のサプライズ復帰した一方、負傷組も含めたMF三笘薫(ブライトン)、MF伊東純也(スタッド・ランス)、DF冨安健洋(アーセナル)という絶対的な主力が選外となった。13年ぶりにアウェーの平壌開催も控えているなかで、森保監督や山本昌邦ナショナルチームダイレクターはどのように考えているのか。
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今回は負傷によって選外となった三笘、守備の要である冨安も前日13日にベンチ復帰したばかり。DF中山雄太(ハダースフィールド)やMF旗手怜央(セルティック)ら主力級の選手も負傷中。また、一部週刊誌報道によりアジア杯を途中離脱したMF伊東純也(スタッド・ランス)もメンバー外となった。伊東は国内組で臨むE-1選手権、東京五輪世代が中心として臨んだ2019年のコパ・アメリカ、2試合で大きくメンバーを変更した同年11月ベネズエラ戦を除くと、“フル代表”では同年3月以来“5年ぶり”の選外。森保監督は「一言でいうと彼を守るため」と説明した。前回のカタールW杯アジア予選で大活躍し、日本の救世主となった男が不在のまま北朝鮮戦に臨む。
そのなかで、13年ぶりの平壌開催に臨む。日本はこれまで2分2敗で未勝利どころか、過去1ゴールも取ったことがない。森保監督は敵地について「おそらく想定外のことがたくさんあると思う。その準備と覚悟を持って平壌での戦いに臨まないといけない」と危機感を露わにした。
まさかのベスト8で終幕したアジアカップでは「臨機応変さという部分で、自分たちが想定したこと以外への対処が上手くいかなかった」と敗因を分析。そのなかで、“未知”の北朝鮮戦では「基本的な想定をしながら、想定外のことが起こった時にチームで解決していけるようになることも大切だと思う」と、スタッフ、選手の総力で勝利を目指していく。
先月行われたなでしこジャパン(日本女子代表)は直前にサウジアラビアのジッダへ会場が変更となった。だが、今回はAFCの判断として変わらず。山本ダイレクターは「ッカー協会の中で担当のものがコミュニケーションを取って決まった。我々はそれに従うことになる。ホーム、アウェー共に安全に行えるかが一番重要。まずはホームに来てもらうということがあるので、しっかり安全に行えるように連携したい。詳細を申し上げるのはなかなか難しい状況なのでご理解いただきたい」と言及。また敵地でのテレビ放送については「関係者が努力していただいているのは承知しているが、放送は難しい状況と聞いている」と話すにとどめた。
(FOOTBALL ZONE編集部)