長友佑都サプライズ復帰…森保一監督、あえて「選手として評価」と強調した訳

森保一監督が長友佑都の復帰について言及【写真:徳原隆元】
森保一監督が長友佑都の復帰について言及【写真:徳原隆元】

北朝鮮とのW杯予選2連戦で電撃復帰

 森保一監督率いる日本代表は3月14日、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選で戦う北朝鮮との2連戦(21日=国立/26日=平壌)に向けたメンバーを発表した。今回の招集メンバーで最大のサプライズとなったベテランDF長友佑都(FC東京)の電撃復帰に関して、指揮官は「まずはプレーヤーとして彼を選んだ」と、ピッチ上でのプレーを評価したことを強調した。

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 アジアカップでは無念の8強止まりだった森保ジャパン。リスタートとなる北朝鮮戦との2連戦でいわば“隠し玉”的にサプライズ招集となったのが、ベテラン長友の22年カタールW杯以来、2年2か月ぶりとなる代表復帰だった。昨年3月の第2次森保ジャパン発足以降では、初の代表メンバー入りとなった。

 過去W杯へ4大会選出は日本のフィールド選手では唯一。「集大成」として臨んだカタールW杯後には、引退を示唆する言葉もこぼれたが、その後、撤回しJリーグのピッチで奮闘。そんな百戦錬磨のベテラン戦士が再び「サムライブルー」の一員としてお呼びがかかった。

 森保監督は「ピッチ内外で存在感を発揮してもらえればと思う。しかしながら、まずはプレーヤーとして彼を選んだということをお伝えしたい」と強調。陽気なキャラクターからムードメーカーとしての期待も想像はつくが、指揮官は「選手としての評価」を下し、実際にJの舞台で見せるパフォーマンスに目を奪われていた。

「客観的な結果としても高強度のプレーを日本選手の中でもトップの部分として発揮できていると示している。我々は戦う中1対1で勝っていく、いい守備からいい攻撃につなげていくことをFC東京でもそのプレーを示してくれている。代表チームでもあらためて彼の力を出して戦ってくれれば」

 アジア杯で優勝本命に挙げられた日本はまさかの8強敗退。重苦しいムードで迎える北朝鮮との2連戦では、なによりピッチ上で“戦う姿勢”を指揮官は求める。「ピッチ外での彼が及ぼしてくれる影響、期待していることは、まずは何よりもピッチ内で高いレベルでプレーできることを他の選手たちに示してほしい」。37歳のベテラン戦士が日本のために再び立ち上がる。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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