森保ジャパン、3月の“選外組”に注目 伊東&三笘“両翼の槍”が不在…鎌田や好調J組も招集されず
主な選外組に注目
森保一監督率いる日本代表は3月14日、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選で戦う北朝鮮との2連戦(21日=国立/26日=平壌)に向けたメンバーを発表した。37歳ベテランDF長友佑都(FC東京)がカタールW杯以来のサプライズ復帰や、今季12ゴールの活躍を遂げているFW小川航基(NECナイメヘン)が2019年12月のE-1選手権以来、4年3か月ぶりの復帰、海外組を含めた“フル代表”では初招集となった一方、負傷組も含めたMF三笘薫(ブライトン)、MF伊東純也(スタッド・ランス)、DF冨安健洋(アーセナル)という絶対的な主力が選外となった。アジア杯を回避したMF鎌田大地(ラツィオ)も復帰が叶わなかったなかで、“選外組”に注目する。
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まず、負傷によって選外となった三笘、守備の要である冨安も前日13日にベンチ復帰したばかり。DF中山雄太(ハダースフィールド)やMF旗手怜央(セルティック)ら主力級の選手も負傷中。また、一部週刊誌報道によりアジア杯を途中離脱したMF伊東純也(スタッド・ランス)もメンバー外となった。伊東は国内組で臨むE-1選手権、東京五輪世代が中心として臨んだ2019年のコパ・アメリカ、2試合で大きくメンバーを変更した同年11月ベネズエラ戦を除くと、“フル代表”では同年3月以来“5年ぶり”の選外。森保監督は「一言でいうと彼を守るため」と説明した。前回のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア予選で大活躍し、日本の救世主となった男が不在のまま北朝鮮戦に臨む。
さらにアジア杯を回避した鎌田も選外。鎌田は所属のラツィオでなかなか出番が回ってこず苦しんでいる。直近のリーグ5試合では3試合でベンチを温めた。マウリツィオ・サッリ監督の退任が決定したなか、やはりコンスタントに出場時間を確保したいところ。
今回注目されていたのはベテラン勢の招集。森保ジャパン第2次政権ではDF谷口彰悟(アル・ラーヤン)が最年長として牽引してきた。だが、アジア杯では特にGK陣を中心にベテランの不在が響いた。そのなかで長友の復帰は大きなサプライズ。13年前の北朝鮮のアウェーではメンバー外だったため、長友でさえも初めての経験となるが、存在は大きいだろう。
強いて言えば、鈴木彩艶(シント=トロイデン)らGKという特別なポジションを牽引する西川周作(浦和レッズ)や川島永嗣(ジュビロ磐田)の再招集があればさらに心強いものとなっただろう。
アジア杯メンバーのパリ五輪世代エースFW細谷真大はA代表では選外。サンフレッチェ広島で好調のMF満田誠も2年前のE-1選手権以来の復帰が期待されたが、届かなかった。所属クラブでは結果が残せていないFW上田綺世(フェイエノールト)の刺激になる昨年のJリーグMVP&得点王FW大迫勇也も呼ばれず。
長友の電撃復帰があったため、ベテラン勢再招集の可能性は今後も見込めそうだが、森保監督の姿勢はまだ慎重そうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)