横浜FMに敗れACL敗退 中国・山東指揮官が見解「疲労がありベストな状態ではなかった」

山東泰山のチェ・ガンヒ監督【写真:2024 Asian Football Confederation (AFC)】
山東泰山のチェ・ガンヒ監督【写真:2024 Asian Football Confederation (AFC)】

山東のチェ・ガンヒ監督がコメント

 アジアのクラブナンバーワンを決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)は3月13日に準々決勝の第2戦が行われ、横浜F・マリノスは山東泰山(中国)相手に2戦合計3-1で突破を決め、準決勝へと進出。山東のチェ・ガンヒ監督は「過密日程で疲労がありベストな状態ではなかった」と話した。

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 横浜FMは敵地での初戦を2-1で勝利して第2戦のホームに戻った。アウェーゴールのルールは廃止されているため、横浜FMはスコアに関係なく引き分け以上で突破。1点ビハインドで90分を終えれば延長戦、2点差以上で敗れると敗退というスタートになった。

 横浜FMは前半40分過ぎにはFWヤン・マテウスが負傷し、担架で運び出されてFW宮市亮と交代に。さらに後半2分、敵陣深くでボールをキープしたDF永戸勝也が味方へのパスを模索するなか、相手選手に足下からボールを奪われると、ノールックでパスを出そうとした足が止まらずにそのまま相手選手を踏みつける形に。これが前半に続くこの試合2枚目のイエローカードと判定され、退場処分になった。

 山東が圧倒的にボールを保持する展開になったものの、横浜FMは守備のリズムができてゴール前に入り込まれなくなった。そして後半30分、右サイドから山根が攻撃参加するとファーサイドに流れたアンデルソン・ロペスにラストパスが通り、A・ロペスが値千金のゴールを奪った。

 10人の横浜FMは苦しいゲームになったものの、残り10分を切って山東はDFガオ・ジュンイーがカウンターを阻止しようとすると、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入とオンフィールドレビューの末に決定的得点機会の阻止(DOGSO)により退場に。横浜FMは最終的には10人対10人の対戦になった90分を1-0で終えて2試合合計3-1で準々決勝を突破。蔚山現代(韓国)と対戦する準決勝へと進出した。

 山東のチェ・ガンヒ監督は試合後の会見で「マリノスに準決勝進出をおめでとうと言いたい。ベストを尽くした選手たちに感謝したい。過密日程で疲労がありベストな状態ではなかった」とコメント。グループリーグと合わせ横浜FMとの戦いに4連敗を喫したが、「この横浜とのACLでの戦いで多くを学んだ。たくさんのゲームを積んで準々決勝まで進んだことをポジティブに捉えている。中国に戻れば強豪チームの1つ。リーグ戦やほかのタイトルを目指したい」と話した。

 韓国代表監督を務めたこともあるチェ・ガンヒ監督だが、試合後の会見では敗戦を受け入れた様子で淡々とした言葉を残し、スタジアムを後にした。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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