横浜FMがACLベスト4進出! 退場者も助っ人FW鮮烈ボレー弾、2連勝で山東泰山を下す
2戦合計3-1で横浜FMが勝利
アジアのクラブナンバーワンを決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)は3月13日に準々決勝の第2戦が行われ、横浜F・マリノスは山東泰山(中国)をホームに迎えて1-0の勝利。2戦合計3-1で突破を決め、準決勝へと進出した。
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横浜FMは敵地での初戦を2-1で勝利して第2戦のホームに戻った。アウェーゴールのルールは廃止されているため、横浜FMはスコアに関係なく引き分け以上で突破。1点ビハインドで90分を終えれば延長戦、2点差以上で敗れると敗退というスタートになった。横浜FMは今季定番の4-3-3システムを組み、DF松原健が出場停止から復帰。山東は初戦を欠場した、ポルトガル1部サンタクララで日本代表MF守田英正と同僚だったブラジル人エースFWクリサンがスタメンに復帰した。
立ち上がりの前半6分、横浜FMはFWヤン・マテウスのクロスをMF植中朝日がフリーで合わせる決定機を得たもののヘディングシュートはGKの正面に。その後は両チームがスピード感のある攻撃を繰り広げる中で、横浜FMは山東にサイドを崩されてゴール正面のミドルを打たれるピンチも迎えた。また、GKポープ・ウィリアムが前線を狙ったパスをカットされてカウンターを受ける場面もあり、不安定な試合を展開した。
その中で前半40分過ぎにはマテウスが負傷し、担架で運び出されてFW宮市亮と交代に。その後も山東にゴール正面でのフリーキックを与えるなど危険な場面はあったが0-0で前半を終えて、2試合合計の1点リードを維持してハーフタイムを迎えた。
横浜FMは後半2分、敵陣深くでボールをキープしたDF永戸勝也が味方へのパスを模索する中、相手選手に足下からボールを奪われると、ノールックでパスを出そうとした足が止まらずにそのまま相手選手を踏みつける形に。これが前半に続くこの試合2枚目のイエローカードと判定され、退場処分になった。
横浜FMのハリー・キューウェル監督はDF渡邊泰基とMF山根陸を入れて、スピードのあるFWアンデルソン・ロペスと宮市を前に置く4-3-2へとシフト。前掛かりになる山東に対してカウンターでロペスがゴールに近づく場面も作った。
山東が圧倒的にボールを保持する展開になったものの、横浜FMは守備のリズムができてゴール前に入り込まれなくなった。そして後半30分、右サイドから山根が攻撃参加するとファーサイドに流れたロペスにラストパスが通り、ロペスが値千金のゴールを奪った。
10人の横浜FMは苦しいゲームになったものの、残り10分を切って山東はDFガオ・ジュンイーがカウンターを阻止しようとすると、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入とオンフィールドレビューの末に決定的得点機会の阻止(DOGSO)により退場に。横浜FMは最終的には10人対10人の対戦になった90分を1-0で終えて2試合合計3-1で準々決勝を突破。蔚山現代(韓国)と対戦する準決勝へと進出した。