「日本や豪州との差は歴然」 中国、U-20アジア杯劣勢で他国との格差を母国メディア痛感

日本に敗戦した中国代表【写真:Getty Images】
日本に敗戦した中国代表【写真:Getty Images】

中国は日本に0-2で敗戦

“ヤングなでしこ”の愛称を持つU-20日本女子代表は3月7日、今年のU-20女子ワールドカップ(W杯)予選を兼ねたU-20女子アジアカップのB組第2戦で中国を2-0で破り、準決勝進出を決めた。敗戦した中国の母国メディアは、「日本やオーストラリアと比べるとその差は歴然」と嘆いている。

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 日本は前半26分、FW土方麻椰のゴールで先制に成功。後半43分には相手の左ペナルティーエリアの角付近で得たフリーキック(FK)をMF天野紗が直接決めて、2-0で勝利した。第3戦の北朝鮮戦を残してB組の2位以内が決まり、U-20女子W杯への出場権を獲得。同時にグループリーグ突破を決めた。

 1勝1分となったB組2位の北朝鮮の勝ち点は「4」。最終戦で中国が勝利し、北朝鮮が日本に敗れた場合、両チームは勝ち点で並び得失点差の勝負となる。第2戦でベトナムに6-0で勝利を収めた北朝鮮が有利な状況もあり、中国は厳しい立場に立たされている。

 中国大手メディア「SOHU」は、日本対中国のスタッツに注目。「ポゼッション率の差はそこまで大きくないが(日本63%、中国37%)、日本は15回のチャンスを作り、うち8回は枠内で、GKリウ・チェンのセーブがなければ、スコアはさらに広がっていただろう。一方、中国はチャンスを3回しか作れず、シュートも1本だけだった。これは、中国が相手ゴールに実質的な脅威を与えることができなかったことを示している。中国と日本のコーナーキック獲得数は2対11という驚異的な差がついた」と伝えている。

 また、記事では「日本やオーストラリアのサッカーと比べるとその差は歴然」と小見出しを立てた項目では、「オーストラリアとニュージーランド共催の女子ワールドカップ後、日本とオーストラリアはアジアの女子サッカー界で独自の存在感を示すようになった。日本の個人技は繊細で戦術的な汎用性があり、オーストラリアは高身長でタフだ。技術的、戦術的なスタイルは大きく異なるが、アジアのほかの国と対峙した時、それは対的な強さを形成する」と、差を痛感している様子だった。

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