FWマイケル・オーウェン氏が戦い方について言及

　イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドは現地時間3月3日のプレミアリーグ第27節でマンチェスター・シティと敵地で対戦し、1-3で敗れた。首位リバプールとの勝ち点差は「19」、さらに4位アストン・ビラとの差も「11」まで開き、トップ4入りも厳しい状況となった。元イングランド代表FWマイケル・オーウェン氏は「方向性が見えない」と古巣の戦いぶりに厳しい意見をぶつけた。

　2月に入り、リーグ戦4連勝と波に乗っていた感のあるユナイテッドだが、2月24日に行われた第26節ではホームでフルハムに1-2で敗戦し、勢いが断ち切られた。

　通算192回目となった伝統のマンチェスター・ダービーでは前半8分にFWマーカス・ラッシュフォードのゴールで先制するも、後半に3得点を奪われて逆転負け。ホームで行われた第10節の0-3敗北に続き、シティとの直接対決は今季2戦2敗となった。

　エリック・テン・ハフ監督の下で苦しい戦いが続くユナイテッドに対し、クラブOBでもある解説者のオーウェン氏は「テン・ハフを解任すべきかどうかは数か月前から言っている。私はそうすべきだと思う」と語り、指揮官の交代に踏み切るべきだという意見も含めて厳しいコメントを残している。

「私は今でもユナイテッドの試合を見ているが、彼らが何をしたいのかさっぱりわからない。もしフットボールを知らない人からマンチェスター・シティはどういうチームなのかと聞かれれば、『彼らはボールを持ってプレーし、攻撃を好むチーム』だと言うことができる。リバプールやトッテナム、アストン・ビラにも同じように私なりの意見を言うことができる。だが、ユナイテッドについてどんなチームかと聞かれても、私は『わからない』と言うだろう。彼らはポゼッションをベースにしているのか、カウンターなのか、深く引いて守るチームなのか？　ひどいチームなのか、平均的なチームなのか？　本当にわからない」

　オーウェン氏はテン・ハフ監督の率いるユナイテッドはスタイルが定まっていないと感じているようだ。その戦いぶりについて「方向性が見えない」とばっさり言い切っていた。

　昨季は3位に入ってUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得したユナイテッドだが、現在はトップ4入りも厳しい戦況。2012-13シーズンを最後にプレミアリーグのタイトルから遠ざかる名門の苦悩はまだ続きそうだ。