U-20日本女子、圧巻10発大勝スタート! アジア杯で攻撃力が爆発、対戦国は手も足も出ず

松窪真心がハットトリック達成(写真はU20女子W杯時)【写真:Getty Images】
松窪真心がハットトリック達成(写真はU20女子W杯時)【写真:Getty Images】

U-20アジアカップの初戦でベトナムと対戦

 ヤングなでしこの愛称を持つU-20日本女子代表は3月4日、今年のU-20女子ワールドカップ(W杯)予選を兼ねた女子アジアカップの初戦ベトナム戦に臨み、前半だけでFW松窪真心がハットトリックを達成するなど10-0の大勝を飾った。

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 今大会はアジアから8チームが出場し、4チームずつに分かれてグループリーグを実施。その上位2チームずつが準決勝に進むと同時に8月31日からコロンビアで行われるU-20女子W杯への出場権を獲得する。日本の入ったB組では、日本の試合が行われる前の時間帯に北朝鮮と中国が初戦に臨み1-1の引き分け。日本としては確実に勝利の欲しいベトナム戦になった。

 日本は中心選手にWEリーグでもすでに出場している選手を擁し、中盤では三菱重工浦和レッズレディース所属で今年1月に横浜F・マリノスからベルギー1部コルトレイクに移籍したMF角田涼太朗を兄に持つMF角田楓佳が中心的な存在。前線には日テレ・東京ベレーザのFW土方麻椰や、前回のU-20女子W杯に出場経験がありマイナビ仙台レディースからアメリカのノースカロライナ・カレッジに期限付き移籍中のFW松窪真心が入った。キャプテンはINAC神戸レオネッサを昨年末で退団してアメリカのサンタクララ大学へ進学と発表されたMF林愛花が務める。

 その日本は立ち上がりから相手を押し込んだ状態を作り前半11分、角田からのスルーパスを受けたペナルティーエリア内で松窪が巧みな切り返しからの右足シュートを決めて先制した。しかし、同22分にその前のプレーで芝に足を取られて足を痛めていた角田が交代を余儀なくされるアクシデントが起こった。それでも前半31分、ゴール正面でボールを受けた松窪が約20メートルの左足ミドルを決めて追加点を奪った。

 さらに前半44分、ペナルティーエリア内でこぼれ球を拾った松窪は冷静に相手のシュートブロックをかわして押し込んでゴール。19歳の背番号10が前半だけでハットトリックを達成し3-0のリードでハーフタイムを迎えた。

 攻勢を緩めない日本は後半11分、途中出場のMF笹井一愛が右サイドから切り崩すとMF天野紗につなぎ、最後は天野のパスを土方が流し込んで追加点を奪った。さらに後半20分、笹井のパスを受けた林のシュートが相手GKに弾かれたところを再び土方が押し込むと、直後には左から笹井が上げたクロスをFW辻澤亜唯が決め、6-0とリードを広げた。

 後半25分にはDF佐々木里緒がペナルティーエリア内での正確な浮き球トラップから左足のループシュートを決め、3分後には笹井が左足シュートで追加点。さらに同38分には左からのクロスをDF米田博美が押し込み、1分後にはMF白沢百合恵が追加点を決め、初戦でいきなり二桁ゴールを達成する10-0で勝利した。

 日本は3月7日に第2戦で中国、10日に第3戦で北朝鮮と対戦する。日本を含めた三つ巴の展開が予想されるなか、得失点差の観点でも大きなプラスを得る初戦になった。

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