名古屋オーシャンズがフットサル国内3冠を達成! 立川を破って通算7回目の選手権制覇

6-2で名古屋が勝利し通算7度目の優勝【写真:(C) Futsal X】
6-2で名古屋が勝利し通算7度目の優勝【写真:(C) Futsal X】

フエンテス監督が唯一獲れていなかった全日本選手権のタイトルを奪取

 第29回全日本フットサル選手権大会は3月3日に大会最終日を迎え、駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場でFリーグ1位の名古屋オーシャンズと同3位の立川アスレティックFCが日本一の座をかけて対戦。試合は6-2で名古屋が勝利し、通算7度目の優勝を成し遂げた。

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 名古屋のフエンテス監督、立川の比嘉リカルド監督は、ともに今季限りでクラブを離れることが発表されており、どちらが有終の美をタイトルで飾るかという一戦になる。リーグ優勝、オーシャンカップ優勝、AFCフットサルクラブ選手権を制した経験のあるフエンテス監督だが、この大会だけは獲得できていない。一方、比嘉監督は2年前に立川(当時、立川・府中アスレティックFC)を今大会初優勝に導いている。

 名古屋の先発は、GK田淵広史、FP安藤良平、FPダルラン、FP吉川智貴、FP甲斐稜人。一方、立川の先発はGK檜山昇悟、FP上村充哉、FP中村充、FP湯浅拓斗、FP酒井遼太郎となっている。

 前半2分、名古屋は左サイドからダルランが強烈なシュート性のボールを入れる。これをファーポスト前にダイビングヘッドで飛び込んだ甲斐が合わせたが、ボールはクロスバーに嫌われた。このこぼれ球から立川が反撃。CKを獲得するとゴール前に速いボールを送ったが、湯浅が反応できなかった。続く3分には立川が自陣でボールを失う。ボールを奪ったダルランが強烈なシュートを決めて、名古屋が早々と先制した。

 ベンチ入りしているFP宮川泰生が負傷の名古屋は、フィクソの枚数不足になっている。だが、逆に全員の守備の意識が高くなり、準決勝のバルドラール浦安戦(3-1)でも堅守が際立っていた。その名古屋は前半6分に追加点を狙い、エリア手前でスペイン代表FPアンドレシートがDFをかわしてシュートを放ったが、ここはGK檜山が弾いている。

 1点を追う立川も前半8分に元日本代表FP皆本晃が高い位置でボールを奪い、シュートを放つ。GK田淵が弾いたボールを日本代表FP新井裕生が押し込もうとするが、これもGK田淵に防がれた。同8分にも立川は右サイドから新井がゴールを狙ったが、わずかに枠を外れる。

 名古屋は前半11分、自陣からFP鬼塚祥慶がロングボールを前方へ通す。これをアンドレシートが受けて、GK檜山との1対1を制してゴールを決めてリードを2点に広げた。

 一気に試合を決めに行く名古屋は、準決勝を負傷欠場した日本代表FP清水和也を投入。その直後には流れるようなパスワークから吉川がシュートを放ったが、GK檜山が身体を張ってゴールを守った。

 前半のうちに1点でも返したい立川は、前半14分に新井がマークを外してフリーでボールを受けてGK田淵と1対1のチャンスを迎えたが決められない。同15分にも中村のロングパスから湯浅がゴールを狙ったが、GK田淵に止められる。それでも、このCKから中村が得意のボレーを放つと、GK田淵が弾いたボールを湯浅がゴールに押し込み、立川が1点を返した。このまま前半は名古屋が2-1とリードして折り返す。

決勝で2ゴールの清水和也は昨年に続いて個人で選手権を連破!

 後半の立ち上がり2分、立川は自陣から上村がロングボールを入れると、ゴール前で中村がヒールで合わせてゴールに流し込もうとするが、左に外れる。同7分には名古屋が攻め、FP安藤良平のシュートをGK檜山が弾いたところを清水が押し込み、名古屋がリードを2点に戻した。名古屋は同8分にも清水が右サイドで1対1に勝ち、シュートを決めて4-1とリードを広げる。

 3点を追うことになった立川も、ロングボールを左サイドの高い位置で受けた湯浅が折り返し、中村がゴールを狙ったが枠を外れる。同10分には速攻から新井が左足でゴールを狙ったが、クロスバーに嫌われる。

 点が取れない立川に対し、名古屋は後半11分に昨季まで立川に所属していた金澤がアンドレシートからのパスを受けてゴールを決め、4点差をつけた。同12分には立川がバックパスのファウルを犯し、名古屋にゴールライン上からの間接FKが与えられる。このFKからダルランがこの試合2点目のゴールを決め、名古屋が勝利を決定的にした。

 5点を追いかける立川は8分を切ってパワープレーを開始。しかし名古屋の守備を崩せないまま、時間が過ぎていった。後半17分に中村がグラウンダーのシュートを決めて1点を返す。

 しかし、立川の反撃もここまで。名古屋が2019年以来7度目の優勝を飾り、2023-24シーズンの国内3冠を達成している。

(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)



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