「奇妙だ」「なんだって」 レアルまさかの幻弾…ゴール無効化“主審の笛”が海外物議

試合終了の笛を吹いた主審判断に物議【写真:ロイター】
試合終了の笛を吹いた主審判断に物議【写真:ロイター】

試合終了の笛を吹いた主審判断に物議

 スペイン1部レアル・マドリードは現地時間3月2日、ラ・リーガ第27節でバレンシアと対戦し2-2で引き分けた。敵地で勝ち点1にとどまったなか、試合終了のホイッスルを吹いた主審の判断が物議を醸している。

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 首位を堅持すべく勝ち点3を手にしたいレアルだったが、この日は全体をコンパクトに保ち高いインテンシティーを見せるバレンシアに苦戦する。前半27分にバレンシアFWウーゴ・ドゥーロのヘディング弾で先制を許すと、3分後にはDFダニエル・カルバハルのバックパスをバレンシアFWロマン・ヤレムチュクに奪われ無人のゴールに流し込まれた。

 2点ビハインドでなんとか反撃に出たいレアルは、前半アディショナルタイム5分に1点を返す。カルバハルの右クロスがディフレクトしゴール前にこぼれたところを、最後はFWビニシウス・ジュニオールが右足で押し込んだ。

 後半に入ると、レアルが攻勢を強めボールを保持し続ける展開に。すると同31分、右サイドを駆け上がったMFブラヒム・ディアスがふわりと上げたクロスをビニシウスが今度は頭で叩き試合を振り出しに戻した。

 さらに、後半アディショナル8分にドラマが待っていた。コーナーキックの流れから右サイドのB・ディアスが粘って上げたクロスにMFジュード・ベリンガムが頭で合わせネットを揺らした。ところが、クロスの上がった直後にヘスス・ヒル・マンサーノ主審が試合終了のホイッスル。ベリンガムの決勝弾は幻に終わった。さらに、これに抗議したベリンガムに試合後レッドカードが提示されている。

 このまさかの判定に試合後、スペインメディアが早速反応。現地紙「AS」は、レアルを率いるカルロ・アンチェロッティ監督の「前例がないことだ。私は今までこのような事態を経験したことがない」というコメントを報じるとともに、「熱狂の最中にありながら『スキャンダル』の言葉の使用を避けた」と冷静な対応に終始したとの見方を示した。

 また、問題のシーンについてオーストラリアメディア「Optus Sport」の公式X(旧ツイッター)が動画を投稿。すると、コメント欄には「奇妙だ」「なんだって、レアルの勝ちじゃないの?」といった困惑の声が寄せられている。

 前半にはバレンシアの攻撃中に終了の笛を吹いたマンサーノ主審。今回の判定はしばらく物議を呼ぶこととなりそうだ。

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