まさに“ジャーメイン劇場” 圧巻4GのJストライカー謙虚な姿勢「勇敢に1人1人が戦った」
ジャーメインが4ゴールで川崎戦勝利に貢献
ジュビロ磐田は3月1日、J1リーグ第2節で川崎フロンターレと対戦し5-4で激しい点の取り合いを制した。4ゴールと圧巻の記録を残した磐田FWジャーメイン良は「勇敢に1人1人が戦った。チーム全員で勝ち取った勝利」と謙虚な姿勢を崩さなかった。
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DF植村洋斗の左足の一発で前半6分に先制した磐田。ジャーメインは同18分にヘディング弾、同29分には華麗なパスワークから右足でネットを揺らす。1点を失い前半を3-1で折り返した試合は、ハーフタイム後にヒートアップしていく。
磐田は後半10分、15分に立て続けに失点し川崎に3-3と追い付かれる。それでもジャーメインが相手ペナルティーエリア内で倒されたシーンにVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入。川崎GKチョン・ソンリョンのファウル判定となり、このPKをジャーメイン自らが決めて勝ち越した。
その5分後にPKから失点し再び振り出しに戻るも、最後にチームを救ったのはこの日絶好調のストライカーだった。後半アディショナルタイムにペナルティーエリア内へ侵入したジャーメインがネットを揺らす。決勝弾かと思われたが、ここでVARが介入した。
オンフィールドレビューの末、得点の直前にジャーメインの手にボールが当たっていたことが判明。ルール上は偶発的であっても、ボールが自分の手や腕に当たった直後の得点はハンドの反となり得点は認められないため、得点は取り消された。
しかし映像確認のなかで、ジャーメインのハンドの前に競り合った川崎MF瀬川祐輔の手にも当たっていたことが確認される。この結果、磐田側にPKが与えられキッカーのジャーメインが正真正銘の決勝ゴールを決めた。
PK2得点も加えて1試合4ゴールと爆発したストライカーは、試合後「(4ゴールは)なかなかないことですし、ゴール前でボールが自分のところに転がってきていたので、本当にラッキーというか…。みんなが90分守ってくれたおかげでチャンスがきていた。勝てて良かったです」と謙虚に語った。
また、決勝ゴールについては「自分で取ったPKですし、(直前のゴールが)入っていたので、外してもそんなに叩かれないかなと思って、気持ちを楽に蹴りました」と素直な心境を明かしている。
チームとしても前節(vsヴィッセル神戸/0-2)で臆病になってしまった反省点を挙げつつ「勇敢に1人1人が戦った。チーム全員で勝ち取った勝利」と、J1復帰後の初勝利を祝った。
ジャーメイン自身、J1でのキャリア最高得点を更新。開幕2戦で4ゴールと爆発した磐田のストライカーが、今後もJ1を騒がせてくれそうだ。