浦和、今季キーワードは「高い強度」 ヘグモ監督がこだわる理由「賢く要求しながら」

浦和のペア・マティアス・ヘグモ監督【画像はスクリーンショットです】
浦和のペア・マティアス・ヘグモ監督【画像はスクリーンショットです】

1日に定例のオンライン会見を実施

 浦和レッズのペア・マティアス・ヘグモ監督は、3月1日に定例のオンライン会見を実施。シーズンが開幕したばかりだが、チーム作りについて「練習で強度を上げることで、試合で発揮し続けられる状況を作ることが大切」と話した。

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 浦和は今季ヘグモ監督が就任し、4-3-3システムの導入を明言して沖縄県でのトレーニングキャンプなどを通じて準備してきた。2020年を起点に3年計画を打ち出した浦和は、場当たり的なチーム作りへの反省から強化部門を刷新。フットボール本部を設置し、その大きな方針の中でチームを運営してきた。そのなかで昨季はマチェイ・スコルジャ監督の下でAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝を制しての優勝を果たし、リーグ戦は最少失点だったがより得点力不足を解消しつつ、より攻撃的な方向性を打ちだしている。

 ヘグモ監督は0-2で敗れた開幕戦のサンフレッチェ広島戦を踏まえ、「何人かの選手が怪我で合流が遅れていた。その選手たちの順応が必要。あと、90分間、高い強度を出し続けるレベルを発揮するのにも少し時間が必要だろう。でも、広島のようないいチームに対してもチャンスを8回作ることができた。そして、ポゼッションも57%あった。それを次の発展のベースにしていきたい」と話す。その、「高い強度」という言葉が指揮官にとってのキーワードになっているようだ。

「(リーグ戦に大切なのは)安定性だと思う。毎試合、安定して攻撃的なプレー、チャンスメーク、強いプレーをしなければいけない。そして守備のところでもバランスよく、前に出ながら守備をできないといけない。結局は練習で強度を上げることで、試合で発揮し続けられる状況を作ることが大切。我々の練習は初日から強度を上げるように要求している。練習の文化を根付かせることができれば試合でも高いレベルを発揮できるだろう」

 強度にヘグモ監督がこだわる理由の1つが「守備の得意なチームからより攻撃的なチームにしていくため、スプリントの回数も増える」というもの。それもあり、「賢く要求しながら強度を上げたい。この前はハードなトレーニングの後に回復させた。選手たちも、それを受け入れてその方向に向かおうとしている。本日の練習もその強度が出ていた」と、ピッチ内の戦術だけでなく、それを下支えするフィジカル的な要素も発展している最中であることを強調した。

 両ウイングの突破力を生かすようなシンプルさを感じさせる強みが期待される今季の浦和だが、だからこそ「走れるチーム」であることも必要。トータルで見てその水準が高まっていった時に、より攻撃的で魅力的なサッカーが完成に近づくことになりそうだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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