北朝鮮のイエロー誘発 なでしこFWの“隠れた好プレー”に称賛の声「本当に同僚を助ける」

北朝鮮戦にスタメン出場した田中美南【写真:徳原隆元】
北朝鮮戦にスタメン出場した田中美南【写真:徳原隆元】

相手に押し込まれるなかでの身体を張ったプレーを岩清水や坪井慶介氏が称賛

 女子サッカーのパリ五輪出場権を懸けたアジア最終予選の第2戦が2月28日、国立競技場で行われ、なでしこジャパン(日本女子代表)が北朝鮮女子を2-1で下し、パリ五輪への出場権を獲得した。FW田中美南は1トップとして後半44分までプレー。身体を張ったプレーに元日本代表DF坪井慶介氏や元なでしこジャパンDF岩清水梓からも称賛の言葉が寄せられた。

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 最前線に入った田中は、立ち上がりから北朝鮮の厳しいマークに遭いながらも、身体を張って起点を作っていく。一進一退の展開で迎えた前半25分、日本は田中が激しいタックルを受けて得たフリーキック(FK)でゴール前に入れると、FW上野真美が頭でつないで田中がヘディングシュートを放ち、クロスバーに当たったこぼれ球を高橋が押し込んで貴重な先制点を奪った。

 1点リードで前半を折り返した日本は、後半31分にMF藤野あおばが2点目を奪取。同36分にMFキム・ヒェヨンのシュートで1点を返されたものの、パリ五輪本大会の出場権を獲得した。

 後半44分までプレーし、両チーム最多タイのシュート3本を放った田中。ゴールやアシストこそなかったが、スポーツチャンネル「DAZN」で解説を務めた日本代表OB坪井氏や元なでしこジャパンDF岩清水が称賛したのが後半25分のシーンだ。

 北朝鮮に押し込まれ始めた時間帯、日本はなんとか相手の攻撃をクリアすると、田中がサイドのタッチライン際で身体を張ってボールをキープ。北朝鮮DFリ・ヒギョンに背後から倒されてファウルをもらうと、リ・ヒギョンは苛立ちから田中の足元にあったボールを蹴り、イエローカードをもらった。

 岩清水は「本当に素晴らしい。ここでマイボールにして、なおかつファウルをもらってくれて。本当にチームメイトを助けるプレーですよね」と田中を称賛。坪井氏も「このプレーは大きい。北朝鮮がシンプルに入れて押し込んできているので時間もできる」と、チームに貢献する隠れたナイスプレーだとしていた。

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