なでしこ守護神の好守で消えた“幻の得点” 北朝鮮の「ゴールライン上のサスペンス」に中国注目
前半45分になでしこGK山下の好守で日本はピンチ回避
なでしこジャパン(日本女子代表)は、2月28日に国立競技場で行われたパリ五輪アジア最終予選第2戦で、北朝鮮を2-1で下し、本大会への切符を手にした。前半終了間際にあわや同点というシュートをGK山下杏也加の好セーブでしのいだが、北朝鮮側はボールがゴールラインを越えたとアピール。中国メディアは「ゴールライン上のサスペンス」と伝えている。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
前半26分にDF高橋はなのゴールで先制した日本は、1点のリードを保ってハーフタイムを迎える間際だった同45分、北朝鮮に左サイドから切り込まれるとゴール前へのボールをMFチェ・クムオクにバックヒールで狙われた。
ニアサイドに詰めていた山下はファーサイドに転がっていくボールに必死の反応を見せ、ゴールラインを越えようかという瞬間にセーブ。北朝鮮の選手たちはゴールラインを割ったことをアピールし、リ・ユイル監督もぶ然とした表情を見せたが、ゴールは認められなかった。
今回のアジア最終予選では、「全ての会場で使用可能ではない」との理由でVARが導入されず。山下は試合後、「ボールの3分の2はゴールの中に入っていたけど、問題ないかなと。副審がゴールとフラッグを上げないようにアピールした」と、冷静にピンチを乗り切ったことを明かしていた。
中国大手メディア「SOHU」は、「朝鮮(北朝鮮)女子はボールがゴールラインを越えたことを主審にアピールしたが、主審はこれを認めず。ゴールライン上のサスペンスに遭遇し、同点に追い付くチャンスを逃した」と北朝鮮側からの目線でこのシーンを振り返っていた。