韓国ファン・ソンホン氏、A代表&五輪チーム監督“兼任” 母国言及「協会が考えを変えた」

ファン・ソンホン監督【写真:Getty Images】
ファン・ソンホン監督【写真:Getty Images】

韓国A代表と、U-23同国代表を両立

 大韓サッカー協会(KFA)は2月27日、空席となっていた韓国A代表の暫定指揮官にパリ五輪出場を目指すU-23韓国代表を率いるファン・ソンホン監督を迎えた。韓国のスポーツ・芸能総合サイト「OSEN」は「結局、KFAは3月に予定されているタイとの2連戦を“臨時コーチ”に任せるという結論を出した」と報じている。

 カタールで開催されたアジアカップで64年ぶりの優勝に手が届かずベスト4止まりとなった韓国。2月16日にドイツ人のユルゲン・クリンスマン監督の解任が決定していた。その後、後任候補をリストアップしていたが、KFAではさまざまな動きがあったようだ。

「OSEN」によると、当初KFAは「すぐに正式な監督を任命する可能性もある」ことを示唆していたという。しかし、「候補に挙がった韓国1部リーグを指揮する国内指揮官の名前が挙がると、ファンから強い批判にさらされた」と、逆風が大きかったことを伝えた。

 そうした背景を経て、同メディアは「状況は一変した」とファン・ソンホン暫定監督の就任を報じている。「協会が考えを変えたのは、正式な監督を任命するためにさまざまな手続きを踏まなければならなかったが、時間が足りないと指摘されたからだ」とその理由も考察した。

 また、計3回の協会内の会議現場でも、話し合いの中で「Kリーグの監督を起用するのは無理がある」「外国人監督をいきなり起用するのも厳しいのではないか」といった指摘が挙がっていたという。

 ファン・ソンホン暫定監督が率いる韓国A代表は、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選でタイ代表と2連戦(21日ホーム/26日アウェー)で指揮を執る予定。一方で、U-23同国代表は「その期間に中東でのトレーニングマッチを行い、ファン・ソンホン以外のコーチがチームの指揮を執る」と、その後の流れも報じていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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