北朝鮮監督、アウェー戦でも「ホームのよう」 パリ行き懸け“国立決戦”へ意欲「結果残したい」

北朝鮮女子代表のリ・ユイル監督【写真:轡田哲朗】
北朝鮮女子代表のリ・ユイル監督【写真:轡田哲朗】

パリ五輪アジア最終予選、日本との第2戦に向けた前日記者会見実施

 北朝鮮女子代表のリ・ユイル監督は、2月28日に国立競技場で行われるパリ五輪アジア最終予選、なでしこジャパン(日本女子代表)との第2戦に向けた前日記者会見を行い、3000人以上の来場が見込まれるサポーターについて「アウェーではなくホームでやるような、自分の家に帰ってきたような温かい気持ちになっている」と話した。

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 この最終予選は4チームが2チームずつに分かれ、日本は北朝鮮とのホーム&アウェーでの対戦になった。しかし、初戦に北朝鮮のホームで行われる予定だった試合は開催地の問題で二転三転し、アジアサッカー連盟(AFC)も介入する中で2月21日にサウジアラビアのジッダで中立地開催されることが正式決定。24日に迎えた試合は0-0で引き分けた。この予選にはアウェーゴールのルールがないため、28日に行われる一戦はまさに延長戦、PK戦も含め、スコアに関係なく勝った方が五輪への切符を勝ち取るゲームになる。

 北朝鮮チームが日本に到着した際、200人ほどの出迎えを受けたというリ・ユイル監督は「空港に到着した時に、私もそうだけれども、若い選手が多く日本に来るのは初めて。不安な気持ちもあったが、同胞が空港で熱烈に歓迎してくれて嬉しかった」と話し、3000人ほどの来場が見込まれる明日の決戦についても「アウェーではなくホームでやるような、自分の家に帰ってきたような温かい気持ちになっている。それに応えるためにもベストを尽くして良い結果を残したい」と話している。

 この最終予選に向け、「ピョンヤンは非常に寒い場所であり、トレーニングに気がかりな点もあった。中国の温暖な地域で25日間ほど合宿した。選手たち、チームとしての完成度をさらに高めるために強度の高いトレーニングを積み重ねた」という準備の過程を明かした指揮官は、なでしこジャパンについて「日本は大変素晴らしい選手が揃う。ヨーロッパや世界で活躍している。その中でも長谷川選手の能力が高いと思う」と話した。

 初戦は5バックで守備を固める入りを見えた北朝鮮だが、この第2戦にはどのようなプレーを見せるのか。スタジアムの雰囲気がどうなるかも含め、なでしこジャパンは難しいゲームを覚悟する必要がありそうだ。

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