エイバル乾がバルサ戦で輝けなかった理由 0-4の大差を生んだ両サイドの攻防

11戦連続スタメンも強豪バルサに完敗 チームの攻撃は右サイドに偏る

 日本代表MF乾貴士が所属するエイバルは、22日のリーガ・エスパニョーラ第19節でホームにバルセロナを迎えた。今季途中からレギュラーポジションを獲得し、持ち味を発揮している乾にとっても11試合連続スタメンを飾ったこの一戦は、スター軍団を相手に大きな挑戦となる試合だったが、結果は0-4と完敗。“MSN”トリオに揃ってゴールを許すなど、逆転優勝に向けて負けられないバルセロナに、その得点力を如何なく発揮された。この試合で生まれた両者の差は、いったいどこにあったのだろうか。「Instat」社のデータを用いて振り返りたい。

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 19日のスペイン国王杯準々決勝、アトレチコ・マドリードとの第2戦(0-3)では右サイドで起用された乾だったが、この試合では従来の左サイドに戻った。右を担うMFペドロ・レオンは国王杯には出場せず、この試合に向けて温存。その狙いはデータにも表れており、[DATA-1]のとおり、この試合のエイバルの攻撃は右サイドに偏った。

 一方のバルセロナは前半早々にMFセルヒオ・ブスケッツが負傷し、代わってMFデニス・スアレスがピッチへ。MFイバン・ラキティッチのポジションが一列下がることになった。バルセロナの攻撃は[DATA-1]のとおり、全体的に左寄り。つまり、エイバルの右サイドとバルセロナの左サイドがぶつかり合う形となった。

 それぞれのサイドで攻撃のキーマンとなるエイバルのペドロ・レオンと、バルセロナのFWネイマールのスタッツを比較したのが[DATA-1]の画像下の表だ。チーム全体のポゼッションはバルセロナが上回っていたこともあり、各データの総数はやはりネイマールが上回る。シュートは同数ながらキーパス(ゴールが狙える位置にいる味方選手へのパス)は2倍を記録し、チャレンジ(1対1の競り合い)勝率もわずかながら上回った。

 

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