アンカーのレギュラーにまで成長

　イングランド1部リバプールは、現地時間2月25日にリーグカップ決勝でチェルシーと対戦する。日本代表MF遠藤航は、英地元紙「リバプール・エコー」などでスタメン起用されると目されているが、英メディアは「エンドウは移籍以降、あらゆる予想を上回ってきた」と評価している。

　遠藤はエクアドル代表MFモイセス・カイセドや同じくチェルシーに移籍したフランス代表MFロメオ・ラビアを逃したことで突如としてターゲットとして浮上。移籍金も1600万ポンド（約30億5000万円）と“格安”だった。

　移籍が決まった時点ではカイセドらとの比較で獲得を疑問視する声もあり、「パニックバイ」とも言われた。しかし、遠藤はユルゲン・クロップ監督が求めるスタイルに着実に適応し、今ではアンカーのファーストチョイスに。アジアカップによる途中離脱期間があっても立場は揺るがず、プレミアリーグ首位を走るチームでスタメン出場を続けている。

　英メディア「The Athletic」は「遠藤航、カイセドを日陰に追いやったリバプールの1600万ポンドの掘り出し物」と見出しを打ち、31歳の日本人ボランチをピックアップ。「昨夏、ドイツ1部シュツットガルトからアンフィールドへ1600万ポンドという金額で移籍を果たして以降、リバプールの遅咲きのMFはあらゆる予想を上回ってきた」と評価した。

　また、英メディア「TBR Football」も「このドイツ人監督（クロップ）は間違いなく地球上で最も偉大な指揮官であり、リバプールで彼の契約選手が結果を出せないことはほとんどない。今シーズンにプレミアリーグのタイトルを獲得して終わったとしたら、それは遠藤にとって夢のようなことになるだろう」と、クロップ監督の下での躍動に注目していた。