天才・小野伸二が指摘していた「嫌な予感」 守護神のオウンゴールが発生した背景に脚光【アジア杯回顧】

日本はオウンゴールで失点【写真:ロイター】
日本はオウンゴールで失点【写真:ロイター】

バーレーン戦に勝利するも連係ミスから4試合連続で失点

 2024年のアジアカップでは数々の反響シーンがあったなか、今回は森保一監督率いる日本代表が決勝トーナメント1回戦でバーレーンに3-1で勝利したなか、オウンゴールで失点した際に元日本代表MF小野伸二氏が指摘した「嫌な予感」を振り返る。

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 グループリーグを2勝1敗(D組2位)で勝ち上がった日本は、決勝トーナメント1回戦でE組1位(2勝1敗)のバーレーンと対戦。前半31分にDF毎熊晟矢のミドルシュートがポストに当たった跳ね返りをMF堂安律が押し込んで先制。後半4分にMF久保建英が追加点を奪うと、1点を返されて迎えた同27分にFW上田綺世の個人技から3点目を奪い、3-1で勝利した。

 勝利したなかで、議論を呼んだのが、4試合連続の失点を喫したシーン。後半19分に1点を返される1分前、日本はサイドからのクロスに対応したDF冨安健洋の左足クリアが甘くなって浮いたところを、GK鈴木彩艶がキャッチではなくパンチングを選択。このボールが再びバーレーンに渡り、最終的にコーナーキックへ。左コーナーキックからのDFサイード・バケルのヘディングシュートは鈴木が右手で弾いたが、こぼれ球で鈴木と上田が交錯して鈴木のオウンゴ-ルとなった。

 バーレーンが攻勢を強めていたこともあり、解説を務めた元日本代表MF小野伸二氏は「嫌な予感はしていた」と指摘していた。

 DF中山雄太がバケルに競り負けたことでヘディングシュートを放たれたことも一因だが、日本代表OB栗原勇蔵氏も鈴木に関して、「彩艶のパンチングミスからの流れであの失点。(鈴木と交錯した)上田はどう考えても責められない。上田はボールを避けるのは難しいし、彩艶も自分のミスから始まっているので自分で取りに行く気持ちは分かる。ああなってしまうと上田はもう無力だし、上田に任せておけば失点はしなかった気がします」とパンチングの課題に触れていた。

 日本は続く準々決勝のイラン戦でも2失点を喫し、ベスト8敗退。鈴木を含めた守備陣には課題が残る大会となった。

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