板倉滉の「あんな不安定な姿」に日本代表OB驚き 失意後の仲間からのエールにも脚光「最高」【アジア杯回顧】
イラン戦で決勝PK献上も…その後「向き合います。前進」とSNSに投稿
2024年のアジアカップでは数々の反響シーンがあったなか、今回は日本代表が準々決勝でイランに1-2で敗れた際、決勝PKを含めて失点に絡んでしまったDF板倉滉の失意の様子と、その後のチームメイトたちの励ましの様子を振り返る。
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グループリーグを2勝1敗(D組2位)で勝ち上がった日本は、決勝トーナメント1回戦ではバーレーンを3-1で下し、準々決勝でイランとの対戦となった。
スタメン出場した板倉は、前半24分にイランMFモハマド・モヘビを倒して序盤でイエローカードをもらってしまう。その4分後にMF守田英正のゴールで先制したが、後半10分にバックパスを受けたGK鈴木彩艶のフィードをイランに奪われると、FWサルダル・アズムンに縦パスが入った瞬間に板倉がモヘビに背後を取られ、同点弾を許してしまった。
1-1で迎えた後半アディショナルタイム3分、イランにペナルティーエリア内へボールを落とされると、板倉とDF冨安健洋が譲り合うような形になり、イランDFホセイン・カナーニにかっさわれたところを板倉が足をかけてしまいPK献上。これをFWアリレザ・ジャハンバフシュに決められ、日本は1-2で敗れてベスト8敗退が決定した。
日本代表OB栗原勇蔵氏は、「あんなに不安定な板倉は正直見たことがないというくらい、良くなかった」と板倉の出来に言及。「イラン戦のプレーを見て、コンディションが良くないように感じました。(前半24分い)イエローカードをもらったプレー自体はカバーに行った結果だったから仕方ないですけど、もし後手後手に回るようなプレーになってしまっていたら、(森保一監督は板倉を)代えないといけない」と指摘した。
悔しさを押し殺すかのように、足早にイラン戦のピッチをあとにしていた板倉。試合後には「ああいうパフォーマンスをしている時点で、代表選手としてピッチに立つ資格はないと自分自身、今日強く感じたし、もっと責任を持ってやりたい」と、悔しさを口にしていた。
板倉は試合から3日後、インスタグラムに「アジア杯応援ありがとうございました。向き合います。前進」と投稿。これに守田が「やるよ」と一言添えると、MF南野拓実、GKシュミット・ダニエル、MF遠藤航からは絵文字などでエールが贈られ、ファンからも「板倉選手が1人で背負うことではない」「最高かよ」といった温かい声が寄せられ、板倉はその後、所属チームに戻ってのリーグ戦でキレのある動きを見せていた。