「上手くいかなかった」 浦和ヘグモ新監督、裏目に出た初陣ハーフタイムの指示

ペア・マティアス・ヘグモ監督の初陣は0-2で敗れる結果に【写真:Getty Images】
ペア・マティアス・ヘグモ監督の初陣は0-2で敗れる結果に【写真:Getty Images】

広島FW大橋に2ゴールを奪われて黒星スタート

 浦和レッズは今季のJ1開幕戦、ほかのカードに先んじて2月23日の14時キックオフで行われたサンフレッチェ広島とのアウェーゲームに0-2の敗戦。初陣を飾れなかった今季から指揮を執るペア・マティアス・ヘグモ新監督は「90分を通じてみれば、相手のほうが安定していたと思う」と話した。

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 浦和は今季からヘグモ監督が就任し、4-3-3システムの導入を宣言。この開幕戦ではベルギー1部ウェステルローへの期限付き移籍から復帰のFW松尾佑介がウイングに入り、最前線には清水エスパルスから加入のFWチアゴ・サンタナが入った。また、中盤の中央にはヘグモ監督が以前率いたスウェーデン1部ヘッケンでも中心選手だった、新加入のスウェーデン代表MFサミュエル・グスタフソンが起用された。また、注目された新加入のノルウェー代表FWオラ・ソルバッケンは試合の登録メンバーから外れた。

 最初の決定機は浦和に訪れ、前半6分にFW関根貴大とのコンビネーションでペナルティーエリア内に切り込んだMF小泉佳穂がシュートを放つも相手GK大迫敬介がファインセーブ。さらに浦和は前半25分に左サイドを突破した松尾のラストパスに関根が飛び込むも、これも大迫がセーブ。1分後にはグスタフソンのコーナーキックにDFアレクサンダー・ショルツがニアサイドで合わせたシュートも大迫がゴールポストに身体をぶつけながらセーブした。

 そうしたなかで前半45分、ミドルシュートのこぼれ球を押し込まれて失点してしまう。ヘグモ監督も「5週間半準備をしてきて、今日の試合を楽しみにしていた。前半はいいものがいくつか見られた。3つのチャンスを作り、終了間際の失点まではほぼチャンスを与えなかった」と振り返った。しかし、「後半に入ってからはもっとうしろからつなごうとした」というハーフタイムの指示は裏目に出てしまう。

 その狙いに対してハイプレスを受ける形になってしまった浦和は後半8分、コースを限定されて狙われている状態のMF小泉佳穂に出したパスをカットされ、そのまま小泉が相手を倒してしまいPKに。このPKは失敗に終わって事なきを得たが、直後にクロスから失点。悪い流れを断ち切れないままにリードを広げられた。ヘグモ監督は「(つなごうとしたのが)上手くいかなかった。その時間帯に0-2にされてしまった。苦しい時間帯ではセカンドボールを拾われていた。それは教訓にしていきたい」と話した。

 ラスト15分ほどは、途中出場のFW前田直輝の力強い突破などからチャンスを作り、前田自身のシュートやFW興梠慎三へピタリと合わせたクロスでの決定機も演出した。指揮官は「我々もどのようなゲームになるか楽しみに待っていた。難しい試合だというのは始まる前から分かっていたが、それを念頭に置くと期待よりも良かった時間帯もあった。そして、やろうとしている形から7つか8つのチャンスを作ったことはポジティブに受け入れられる」とした。一方で「90分を通じてみれば、相手のほうが安定していたと思う」と試合を振り返った。

 昨季もマチェイ・スコルジャ監督が就任してのリーグ戦では開幕2連敗を喫してそこから巻き返した浦和だが、公式戦での厳しいゲーム展開を経験したことでヘグモ監督がどのような調整や改善を図るのかも注目される。次節はホーム開幕戦で、久しぶりのJ1昇格となる東京ヴェルディを迎え撃つ。

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