広島デビューFWは「相手の脅威になれる」 スキッベ監督の期待に応える新本拠地第1号ゴール
昨年の開幕戦ハットトリックに続き、今季も2ゴール
サンフレッチェ広島は今季のJ1開幕戦、ほかのカードに先んじて2月23日の14時キックオフで行われた浦和レッズとの一戦に2-0で勝利。今季から使用される新設のエディオンピースウイング広島スタジアムにおける公式戦初戦を飾り、FW大橋祐紀が2得点の活躍を見せた。
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広島はミヒャエル・スキッベ監督の指揮で3シーズン目に入る。湘南ベルマーレから新加入の大橋がシャドーに入り、MF満田誠はMF川村拓夢とダブルボランチを組んだ。また、負傷からの回復具合が心配されたGK大迫敬介もスタメンに入った。
広島は前半45分、MF川村拓夢が思い切った左足ミドルを放つとGK西川周作が弾いたところに詰めた大橋が押し込んだ。この新スタジアムでの公式戦初ゴール、今季のJ1全体での初ゴールを奪う大仕事を成し遂げ、広島の1点リードで前半を終えた。
後半に入ると広島が浦和に対してハイプレスを仕掛け、それが機能した。そして後半8分、浦和が自陣でつないだところにプレッシャーをかけると、小泉へのパスに詰めた大橋がカットして、小泉に倒されてPKを獲得。これをFWピエロス・ソティリウが狙ったシュートは枠外に飛んで失敗に終わった。しかし直後の後半10分、左からのクロスに大橋が頭で合わせて追加点を奪った。
大橋は、湘南での昨季も開幕戦にハットトリックの活躍を見せて話題を呼んだ。そして、新スタジアムの初ゴールに「誰も思っていなかったかもしれないですが、ひそかに、取れたらいいなと狙っていた」と笑顔。「FWとして詰めていくプレーは狙っていた。(川村)拓夢が素晴らしいミドルを持っているので、来るかなと思った。西川選手が(弾いたあとに)反応していて、浮かせないと入らないと思った」と冷静に蹴り込んだ。
また、後半のPKシーンではソティリウと両者がキッカーを主張したが、結果的には譲る形に。それでもクロスに飛び込む強さも見せてのゴールを生み出した活躍に、ミヒャエル・スキッベ監督も「去年の半ばで加藤(陸次樹)が来た時と同じで、攻撃のバリエーションが増えたと思う。いい補強、いい選手が来たなと思う。2人とも組織の中で働くチームプレーヤーであり、その中で相手の脅威になれる。彼自身にとっても湘南から来て最初のゲームで、こういうマッチウイナーになれたのは素晴らしいことだと思う」と絶賛していた。
昨季3位の広島は、チャンスをどれだけゴールにつなげるかの部分に課題があった。プレスをさぼらないチームスタイルに合致しているうえに開幕戦で決定力を見せた新戦力が、新たなホームスタジアムで輝いた。