広島が新スタジアム公式戦初戦に華 新加入FWが今季第1号を含む2発、新体制・浦和を撃破
大橋が2ゴールの活躍
今季のJ1開幕戦、他のカードに先んじて2月23日の14時キックオフで行われたサンフレッチェ広島と浦和レッズの一戦は、広島が2-0で勝利。今季から使用される新設のエディオンピースウイング広島スタジアムにおける公式戦初戦を飾った。
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広島はミヒャエル・スキッベ監督の指揮で3シーズン目に入る。湘南ベルマーレからの新加入FW大橋祐紀がシャドーに入り、MF満田誠はMF川村拓夢とダブルボランチを組んだ。また、負傷からの回復具合が心配されたGK大迫敬介もスタメンに入った。
浦和は今季からペア・マティアス・ヘグモ監督が就任し、4-3-3システムの導入を宣言。この開幕戦ではベルギー1部ウェステルローへの期限付き移籍から復帰のFW松尾佑介がウイングに入り、最前線には清水エスパルスから加入のFWチアゴ・サンタナが入った。また、中盤の中央にはヘグモ監督が以前率いたスウェーデン1部ヘッケンでも中心選手だった、新加入のスウェーデン代表MFサミュエル・グスタフソンが起用された。また、注目された新加入のノルウェー代表FWオラ・ソルバッケンは試合の登録メンバーから外れた。
最初の決定機は浦和に訪れ、前半6分にFW関根貴大とのコンビネーションでペナルティーエリア内に切り込んだMF小泉佳穂がシュートを放つも大迫がファインセーブ。さらに浦和は前半25分に左サイドを突破した松尾のラストパスに関根が飛び込むも、これも大迫がセーブ。1分後にはグスタフソンのコーナーキックにDFアレクサンダー・ショルツがニアサイドで合わせたシュートも大迫がゴールポストに身体をぶつけながらセーブした。
守護神の活躍に応えたい広島は前半45分、MF川村拓夢が思い切った左足ミドルを放つとGK西川周作が弾いたところに詰めた大橋が押し込んだ。この新スタジアムでの公式戦初ゴール、今季のJ1全体での初ゴールを奪う大仕事を成し遂げ、広島の1点リードで前半を終えた。
後半に入ると広島が浦和に対してハイプレスを仕掛け、それが機能した。そして後半8分、浦和が自陣でつないだところにプレッシャーをかけると、小泉へのパスに詰めた大橋がカットして、小泉に倒されてPKを獲得。これをFWピエロス・ソティリウが狙ったシュートは枠外に飛んで失敗に終わった。しかし直後の後半10分、左からのクロスに大橋が頭で合わせて追加点を奪った。
浦和は交代で送り込まれたFW前田直輝が後半24分に右45度からカットインしてシュートを放つも枠外。さらに後半38分には同じような位置から前田が入れたクロスに途中出場のFW興梠慎三が飛び込む決定機を迎えたが、ヘディングシュートは枠外に飛んだ。
試合はこのまま広島が2-0で勝利し、新スタジアムでの開幕戦を飾った。決定力を欠いた浦和はヘグモ監督の初陣を飾れず黒星スタートになった。