以前にはC・ロナウド以上との評価も

　ルーニーは昨年6月の欧州選手権など、近年はイングランド代表での不振とユナイテッドでのパフォーマンス低下から、批判の矢面に立たされてきた。

「彼のようなストライカーを見たことがない。名前を言ってみろ。オレ様に言ってみろ。それでも、まだ不満だろうがね」

　メディアとサポーターのルーニーへの風当たりの強さに、イブラは我慢がならないようだ。実際にイブラは、ユナイテッド加入前からルーニーを、かつて“赤い悪魔”で共闘し、現在はレアル・マドリードの「クリスティアーノ・ロナウド以上」と持論を展開していた。

　2015年に英国営放送「BBC」のドキュメンタリー番組に登場した際には、「彼はすごく走り、戦う。自己犠牲がすごい。クリスティアーノ・ロナウドとプレーしていた時には、ほとんどの仕事はウェイン・ルーニーによるものだった。だが、ロナウドがゴールを決めたから、彼は評価を手にすることができなかった」と語っている。

「最高だ。彼がクラブのトップスコアラーで、彼のためにハッピーだ。でかいことだぞ。多くの偉大な選手がここにいるなかで、彼の名前がトップにあるのだから。彼がゴールを決めた時に、同じフィールドにいられたことを誇りに思う。これからも、自分らしいプレーを続けてくれればいい」

　イブラの言葉には終始“ルーニー愛”が溢れていた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文　text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images