甲府が無念のACL16強敗退 韓国・蔚山現代戦で1-2敗戦…クラブ初挑戦で歴史刻む

甲府が蔚山に1-2で敗北【写真:徳原隆元】
甲府が蔚山に1-2で敗北【写真:徳原隆元】

ACLラウンド16第2戦、甲府と蔚山が激突

 ヴァンフォーレ甲府は2月21日、国立競技場でAFCチャンピオンズリーグ(ACL)ラウンド16第2戦で韓国1部蔚山現代と対戦し、1-2で敗れた。この結果アウェーでの第1戦(0-3)と合わせ、2戦合計1-5スコアとなり、クラブ初挑戦となった今大会はベスト16で姿を消した。

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 J2所属クラブとして初のベスト16進出を果たした甲府。国立でのACLの試合は2勝1分と負けなし。一方の蔚山には元日本代表MF江坂任が所属しているほか、Jリーグでも活躍した元韓国代表DFホン・ミョンボ氏が監督を務め、GKチョ・ヒョヌや大宮アルディージャやガンバ大阪で活躍したDFキム・ヨングォンら、アジアカップの韓国代表選手を5人擁している。

 初戦で大敗した甲府だが、ホームでの一戦ではボールを保持しながらチャンスをうかがう展開に。しかし、前半11分にロングカウンターを受け、江坂に浮き球のパスを出されると、これを受けたMFイ・ドンギョンがドリブルで持ち上がり、右のFWオム・ウォンサンにパス。オム・ウォンサンが放ったシュートは左ポストを叩いたが、このこぼれ球をFWキム・ジヒョンに押し込まれ、第1戦に続きリードされる展開となる。

 逆転するためには5点が必要になった甲府だが、蔚山の堅い守備に手を焼く。それでも、前半35分過ぎからは立て続けにチャンスを作る。まずはFWピーター・ウタカが相手のボールを奪い、FWファビアン・ゴンサレスにパス。ファビアン・ゴンサレスは距離のある位置からミドルシュートを狙ったが、GKチョ・ヒョヌに阻まれる。その2分後にもフリーキックからチャンスを作った甲府だが、DF今津佑太の折り返しからウタカが左足で放ったシュートは、ゴールマウスを外れていった。

 さらに前半39分にもファビアン・ゴンサレスが高い位置でボールを奪い、ゴール正面にいたウタカに絶好のチャンスが訪れたが、シュートはDFにブロックされ、こぼれ球を拾ったMF鳥飼芳樹もシュートはブロックされてしまう。同41分には左サイドを突破したDF小林岩魚の折り返しに鳥飼が飛び込んだが、合わせ切れなかった。前半終了間際のピンチはGK河田のビッグセーブで凌いだ甲府だが、GKチョ・ヒョヌにミドルシュートをことごとく止められ、0-1とリードされたまま前半を折り返した。

 後半のスタートからFWアダイウトンを投入。後半4分には中盤でボールを奪ってゴール前にボールを運び、最後はウタカがシュートを放ったがDFにブロックされて枠を外れた。その後も甲府は高い位置でボールを奪ってチャンスを作るが、1点が遠い。甲府は後半16分にFW三平和司とMF武富孝介を投入。MF木村卓斗のミドルシュート、エリア内に持ち込んだウタカの左足シュートと多くの見せ場を作るが、ゴールを割ることはできない。

 多くのチャンスを作りゴールに迫った甲府は後半43分にコーナーキックを獲得。ゴール前に上がったボールを三平がヘッドで合わせ、1-1の同点に追いついた。このまま国立不敗記録を守りたかった甲府だったが、カウンターから決勝ゴールを決められてしまい1-2とされてしまう。このまま試合は終了。平日の国立に1万5932人を集めたJ2クラブは、2試合合計1-5でベスト16敗退となった。

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