5戦連続ベンチの長友、左SB退場も出番訪れず インテルは6連勝で5位浮上

警告9枚が飛び交う荒れた一戦、インテルがパレルモに1-0で勝利

 日本代表DF長友佑都が所属のインテルは、現地時間22日の敵地パレルモ戦で1-0の勝利を収めた。大雨のなかで両チームに退場者が出る荒れた展開のゲームになったが、ベンチスタートの長友に出番はなかった。

 長友は5戦連続のスタメン落ちで、左サイドバックには5戦連続でDFクリスティアン・アンサルディが起用された。前半は両チームともにビッグチャンスを作り切れず、スコアレスのまま迎えた後半にゲームが動く。後半20分、インテルは右サイドでFWアントニオ・カンドレーバが左足のクロスを入れると、中央でマークを外した途中出場のMFジョアン・マリオが合わせてゴール。1-0と先制ゴールを奪った。

 しかしその後、雨脚が強まるのと合わせるように試合は荒れ模様になっていった。同34分、中盤のルーズボールに対して両チームの選手がスライディングで飛び込むと激しく接触。遅れて入った側になったアンサルディにこの日2枚目のイエローカードが提示されて退場処分となった。インテルのステファノ・ピオリ監督は、ここで長友ではなくDFダビデ・サントンの投入を決断。FWを削って10人での戦いを強いられた。

 その後はパレルモの猛攻に防戦一方となったインテルだが、最終ラインが絶えて守り切った。アディショナルタイムにはパレルモも退場者を出し、両チーム合わせて9枚のイエローカードが乱れ飛んだ激戦は、アウェーのインテルが1-0で勝利。これでリーグ戦6連勝となり、暫定で5位に浮上した。

 左サイドバックの退場という緊急事態にも出番が訪れなかった長友は、チーム内での立場の苦しさが浮き彫りになっている。アンサルディが出場停止となる次節でスタメンの座を勝ち取ることで、苦境を脱するキッカケをつかみたいところだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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