浦和“ヘグモ流”で変わる守備戦術 昨季からの転換点は?…ショルツ「表現したい」と意欲

浦和の新たな守備戦術とは?【写真:轡田哲朗】
浦和の新たな守備戦術とは?【写真:轡田哲朗】

昨季J1最少失点だった浦和、ヘグモ新監督下でどう戦う?

 浦和レッズは今季のJ1開幕戦を3日後に控えた2月20日にトレーニングを公開。ペア・マティアス・ヘグモ監督が就任し、4-3-3システムを導入した今季の初戦に機能性を見せられるのかが注目される。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 浦和は2019年末に翌年からの3年計画を立ち上げて強化体制を一新。大きな流れでの継続性を保ちながら、リカルド・ロドリゲス監督の下で天皇杯とAFCチャンピオンズリーグ(ACL)東地区の戦いを制し、昨季にマチェイ・スコルジャ監督の指揮下でACL決勝の勝利とクラブ・ワールドカップ(W杯)に出場しての4位という成績を残してきた。そうしたなかで、今季はノルウェー代表監督の経験も持つヘグモ監督が就任し、より攻撃的な姿勢を強調しようとしている。

 新シーズンでは23日のリーグ開幕戦でサンフレッチェ広島と対戦。アウェーゲームだが、新スタジアムの公式戦初使用、リーグ全体で最も早いキックオフでのオープニングゲームという注目度もある。トレーニングキャンプや練習試合では成果を見せ、MF小泉佳穂は「ここまでいい状態で来ていると思うので、非常に楽しみ。開幕が近づいてきた緊張感もある」と話すが、同時に話した「プレシーズンとシーズンは違うもの」という言葉もまた現実だろう。

 昨季のJ1最少失点だった浦和だが、その原動力になったDFアレクサンダー・ショルツは今季について「去年からの低い位置でのディフェンスは継続したいが、日本のチームはハイプレスでボールを奪って攻撃するのが上手なので、僕たちもその部分を表現していきたい」と話す。昨季は受ける守備で失点を減らしたが、今季はより奪う守備に軸足を置こうとしている。GK西川周作が「うしろ向きに戻りながら守ることも増えると思う」と話したように、そのバランスをどこで見つけられるかも重要になりそうだ。

 両ウイングに突破力のある選手たちを補強し、最前線には清水エスパルスからFWチアゴ・サンタナを獲得した。スピード感のある崩しから「広島戦の相性は良い」と話すサンタナが仕上げる場面を作れるか。これまでの数年間の中では、最もモデルチェンジのニュアンスが強いプレシーズンを過ごしてきただけに、期待と不安の両方を抱える開幕戦に臨むことになりそうだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング