“大宮の顔”家長が川崎への移籍を決断した理由 「ここには、36歳でMVPを獲得した選手がいる」

36歳で頂点に立った男

「30歳を迎えて、さらなる挑戦をしたかった。このクラブには憲剛さんという、36歳の年齢でMVPを獲得した選手がいる。自分も攻撃的なスタイルを築く川崎で、成長したい。川崎はパス回しやトラップが細かく正確。身体能力はもう伸びないが、そういう要素やポジショニングはまだまだ伸ばせる」

 MF中村憲剛は昨季、歴代最年長での年間MVPを獲得。ベテランの域に足を踏み入れようとしている家長にとって中村の受賞は、年を重ねても成長できるという希望の光となった。

 今の川崎に唯一不足しているのは「優勝」の二文字。さらなる成長を渇望する”天才”家長は、そのラストピースをはめる存在になりうる。

【了】

城福達也●文 text by Tatsuya Jofuku

 

 

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