バイエルン撃破にファン歓喜 ボーフム監督は冷静「22節で優勝も降格も決まったことはない」

浅野拓磨も大活躍でボーフムが金星【写真:ロイター】
浅野拓磨も大活躍でボーフムが金星【写真:ロイター】

レッチ監督は慎重な姿勢を崩さず

 ドイツ1部ボーフムは2月18日に行われたブンデスリーガ第22節でバイエルン・ミュンヘンと対戦し、3-2の勝利を収めた。この日の勝利でボーフムは勝ち点を25に伸ばしている。1部残留に向けてチームが自信を付ける大きな勝利になり得る1勝だが、トーマス・レッチ監督は慎重な姿勢を見せたようだ。ドイツ紙「ビルト」が報じている。

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 ボーフムは前半14分にドイツ代表MFジャマル・ムシアラのゴールで先制を許す。それでも同38分には、日本代表FW浅野拓磨がMFケビン・シュテーガーからのパスを受けると、持ち前のスピードを生かしたドリブルでボールを持ち運び、右足でシーズン6点目となるゴールを挙げた。

 浅野のゴールで追いついたボーフムは、前半44分にDFケベン・シュロッターベックがヘディングでゴールを決めて逆転する。後半32分には、バイエルンのDFダヨ・ウパメカノが2枚目の警告で退場になると、数的優位を得たボーフムは33分にシュテーガーのゴールでバイエルンを3-1と突き放した。試合終盤にイングランド代表FWハリー・ケインに1点を返されたが、ボーフムが3-2と勝利した。

 この勝利でボーフムは、入れ替え戦に出場となる16位のケルンとは、勝ち点差9をつけており、3シーズン連続となるブンデスリーガ残留を十分に視野に入れられる状況にある。試合終了後にはボーフムのサポーターが、「二度と2部リーグに行かない!」とチャントを歌ったという。

 逆転ゴールを決めたシュロッターベックは、ファンと喜ぶなかで「これがルールシュタディオンの持つ魔法だ! 何が起きても、逆転できる」と笑顔を見せた。

 一方、これに対してレッチ監督は、「ファンは自分たちが歌いたいことを歌っていい。だが、私たちは最後まで見なければいけない。第22節時点で優勝したチームも、降格が決まったチームもないからね」と、慎重な姿勢を見せた。

 選手たちは11連覇を果たしているバイエルンを破ったことで自信を付け、指揮官は引き締め、ボーフムはさらなる成功を目指していく。

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