浦和GK西川が渇望「やり残しているのはリーグ優勝」 未達成Jタイトルへ「名を刻みたい」
浦和で果たせていないJリーグ優勝に意欲
Jリーグは今週末の開幕に向け、東京都内で「2024Jリーグ開幕PRイベント」を開催。浦和レッズのGK西川周作は、「やり残しているのはリーグ優勝」と意気込んだ。
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西川は2014年にサンフレッチェ広島から浦和へ移籍加入すると、国内タイトルではルヴァンカップ、天皇杯、シーズン開幕直前のスーパーカップを獲得し、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)も2回優勝した。しかし、2ステージ制の壁もあり、浦和で果たせていないのがJリーグのタイトルだ。それだけに「やり残しているのはリーグ優勝。それを獲得して歴史に名を刻みたいし、記憶に残るようなプレーをしたい」と話した。
浦和は今季、ペア・マティアス・ヘグモ監督が就任して11人が新加入。なかでも攻撃的ポジションにはノルウェー代表FWオラ・ソルバッケンやFW前田直輝、FW松尾佑介と攻撃的な能力が高い選手が加わり、ゲームメーカーとしてスウェーデン代表MFサミュエル・グスタフソンも加入した。それだけに、西川は「周りからの期待も選手みんなに届いている。その期待通りの高い意識でシーズンに入りたい」とコメントした。
とはいえ、懸念点も挙がる。昨季にJ1最少失点だった浦和だが、全体的にはミドルからローブロックを組んで堅さを発揮した。西川もまた「昨シーズンは自分たちの前に相手を置いて守ることができた」と話すが、今季はヘグモ監督の下でハイプレスを標榜し、攻撃参加の人数も多い。それだけに「もし真ん中で引っ掛かるようなことがあると、戻りながらの守備になる。うしろ向きに守備をするメンタルも難しいので、『やばい』と思った時の全体像にも気を付けないといけない」と話した。
また、新加入の選手たちについて「個の能力は高いけど、Jリーグの経験がないので上手くいくとは限らない。GKとして、いいイメージだけ持っていても良くない」とも話した。
開幕戦は2月23日、金曜日の14時キックオフと全体で最も早く始まる一戦になる。古巣広島との対戦であり、在籍時から熱望していた広島市内のサッカー専用スタジアムでの一戦とあり、「何かを感じてもらえるような試合をしたい。試合の後などに街中が盛り上げるのも素晴らしいことだと思う」と期待感も口にした。
新監督の下での初戦となる浦和と、ミヒャエル・スキッベ監督で3年目の広島の対戦も試合を分ける要素になるか。大きな注目を集めるゲームでは、西川が際どいピンチが訪れた時にビッグセーブを見せるかが勝敗のポイントになるかもしれない。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)