「彼は間違えた」「弁明の余地なし」 三笘への悪質タックル判定に敵将理解、選手は“謝罪”

危険タックルを受けた三笘薫【写真:Getty Images】
危険タックルを受けた三笘薫【写真:Getty Images】

ワイルダー監督はホルゲートのプレーに言及

 イングランド1部シェフィールド・ユナイテッドは、2月18日に行われたプレミアリーグ第25節ブライトン戦で0-5と敗れた。この試合の前半13分にシェフィールドはDFメイソン・ホルゲートが日本代表MF三笘薫への悪質なタックルにより一発退場となったが、シェフィールドを率いるクリス・ワイルダー監督は、ホルゲートがチームに謝罪したと明かしている。カタールの衛星放送「ビーイン・スポーツ」が報じた。

 3シーズンぶりにプレミアリーグに復帰したシェフィールドだが、この試合まで3勝4分17敗と苦戦が続いて最下位に沈んでいる。浮上のきっかけをつかみたいところだったが、前半11分にホルゲートが三笘に対して、足の裏が左膝をヒットする悪質なタックルを仕掛ける。当初、主審はイエローカードを提示したが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入があり、オン・フィールド・レビューの結果、判定は一発レッドに変更された。前半13分という早い時間帯に1人少なくなったシェフィールドは、その後、5点を奪われて0-5の完敗となった。

 FAカップ4回戦でもブライトンに2-5で敗れていたシェフィールドだが、退場によりクラブから罰金処分が科される見込みのホルゲートが冷静に対応していれば状況は異なっていたと、ワイルダー監督は考えているようだ。

 ホームで3試合連続5失点を喫した試合後、ワイルダー監督は「彼は選手たちに謝罪していた。彼は理解しているし、経験の豊富なプロだ。彼は間違えたが、私は戦ってほしいと思っているし、タックルに勝ってほしいし、受け身な試合はできない。接触のないゲームではなく、競争力のあるものだが、私たちはそれを正しく理解する必要があるし、メイソンも正しく理解しなければいけない。試合全体を見ても、大きな躓きだった」と分析した。

 そして、「私は悩んでいる。競争を求めているが、とても強いチャレンジだったと理解しているし、ゲームは変わりつつある。いくらかの人たちは、ゲームが変わらないでほしいと思っている。どう表現するのかは分からないが、フィジカルコンタクトや過剰なぶつかり合いに期待している。だが、ボールを奪いに行き、あのようなチャレンジをすることは受け入れられない。私たちに弁明の余地はなく、隠れる場所もない。主審はイエローカードを即座に出したが、そのあとにモニターに確認に行き、耳元で誰かが『レッドカードだ』と言うなかでスロー映像を見たんだ。現段階では多くいるだろうが、私よりも優れた監督、シェフィールド・ユナイテッドよりも大きく、いいクラブは、彼らのプレーする方法によって10人になるようなことは考えにくいだろう。試合はそれで決したし、あれがなければ100%、0-5というスコアにはなっていなかった」と、判定が正しいものと理解しつつも、10人で戦うことになった影響が大きかったと試合を振り返っていた。

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