昨季J1王者の反省「一番良くない」 元日本代表MFが吐露&気概「前から取りに行きたい」
神戸MF山口、富士フイルム杯の敗戦で反省「徹底しなければいけなかった」
昨シーズンのJ1王者であるヴィッセル神戸は、2月17日に行われたFUJI FILM SUPER CUP(富士フイルムスーパーカップ)で天皇杯王者の川崎フロンターレに0-1で敗れた。試合後、MF山口蛍は「もう少し自分たちのやれるサッカーを徹底しなければいけなかった」と、90分を振り返った。
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この日の川崎は13日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のラウンド16第1戦から先発11人を変更。元フランス代表FWバフェティンビ・ゴミスをセンターFWに据えて、普段よりもロングボールを多く使う戦い方で臨んできた。前線からプレッシングをかける神戸は、この戦い方に苦戦したようにも見えた。
今後も神戸対策として、この戦い方をしてくるチームが多くなるかもしれない。山口は「裏返されることを怖がってラインを下げてしまうと一番良くないと思う」と言い、「DFラインとGKを含めて、マリノスじゃないですが高いラインを保ちながら、DFラインの裏のボールはGKがカバーするとか、そういった意識がもう少しあってもいいかなと思います。自分たちはズルズル引いて、ゴールエリアのなかで守ることはあまりしたくはないので。昨シーズンはそういう展開でも、みんな身体を張ってブロックできていたりしたので、できないわけではないですが、なるべくペナルティーエリアの中には入れたくない。どの相手に対してもできれば前から取りに行きたい」と、自身の考えを語った。
攻撃面でも、リアクションになっていたと山口は指摘する。「今日はゴールキックを含めて、自陣でGKからボールを持った時に自分たちからアクションを起こすのではなく、相手が動いたところに対してアクションを起こす展開だったと思います。それだと自分たちのやってきたことではない。そういう展開になると、やっぱりミスも起こる。ロングボールや対角のボールは狙っていますが、自分たちの狙ったタイミングで蹴っていなくて、相手が来たから蹴っていた。それだと後手に回ってしまう。試合が終わってから選手同士でも話したのですが、もう少し相手が来なくても、自分たちから仕掛けてやっていくことが大事かなと思います」と、リアクションにならない重要性を強調した。
吉田孝行監督は試合後の会見で「自分たちが連覇できる立場ではあるが、常にチャレンジャーだと思っている」と口にしたが、山口も「自分たちが昨年のチャンピオンですが、どの相手に対しても『自分たちはチャレンジャー』という気持ちで毎試合毎試合やっていかないと。『自分たちが昨年のチャンピオンだ』という気持ちでいると、あまり良い結果が生まれないと思う」と、指揮官に同調する。
昇格組のジュビロ磐田と対戦する開幕戦までの1週間で、神戸が自分たちの戦い方を取り戻せるかに注目だ。