韓国・指揮官、解任の背景に“物議リアクション”? 母国糾弾「最悪だ」「日本は謝罪した」【アジア杯回顧】

解任が発表されたユルゲン・クリンスマン監督【写真:ロイター】
解任が発表されたユルゲン・クリンスマン監督【写真:ロイター】

16日にクリンスマン氏の解任を正式発表

 2024年のアジアカップでは数々の反響シーンがあったなか、今回は韓国代表の元監督ユルゲン・クリンスマン氏のリアクションに脚光を当てる。大韓サッカー協会(KFA)は2月16日、ドイツ人監督の解任を正式発表した。

 アジアカップをベスト4で敗退した韓国の批判の矛先は指揮官にも向かった。グループリーグから決して順調な勝ち上がりではなかった韓国は、64年ぶり大会タイトルを目指し、優勝候補にも挙げられながら悔しい結末を迎えている。

 大会後、クリンスマン氏の進退が噂されていた最中、2月16日に解任が正式に発表された。韓国代表を率いて約1年…ドイツ代表やアメリカ代表、ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンなどを率いてきた名将は道半ばで韓国を去ることとなった。

 アジア杯の準決勝後には、そんなクリンスマン氏のある“表情”に厳しい目が向けられた。ヨルダンとの決戦で0-2と敗れた韓国。韓国メディア「mydaily」は「監督の笑顔が物議を醸す」と、試合後の謎の笑顔に対し驚きを露わに。SNS上では「彼はなぜ笑っているの?」「すぐに解雇して」「最悪だ」といった声がファンから寄せられていた。

 その後もクリンスマン氏にはさまざまな意見が噴出。韓国のスポーツ・芸能専門サイト「スターニュース」は批判の原因の1つに「敗戦後のパフォーマンス」を挙げる。

「マレーシア戦では、土壇場で1点を失ったにもかかわらず、試合中に笑顔を見せ、物議を醸した。準決勝のヨルダン戦では、笑顔で相手チームと監督を祝福する姿が見られた。 同じ時間、同じ場所で、ソン・フンミンは地面にへたり込み、ベテランのキム・ジンスは涙を流していた。監督だけが違って見えた」

 同メディアでは日本代表の森保一監督やイラン代表のアミール・ガレノイー監督の敗戦後の振る舞いを比較。「日本の森保一監督は『申し訳なく、悔しく、責任を感じている』と謝罪した。ガレノイー監督も『この敗戦の責任を負う者がいるとすれば私だ』と発言。彼らは不甲斐ないパフォーマンスについて心から謝罪している」と並べた。

 結果として、クリンスマン氏は解任。この件に関しては森保監督も「この世界で起こり得ること。私自身も他人事ではない」と、富士フイルムスーパーカップ後の取材対応で率直な言葉を発していた。

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