フットサル、仙台5シーズンぶりF1復帰に王手! 残り32秒の決勝点…北海道が崖っぷちに
残り32秒の丸山将輝のゴールでFリーグ・ディビジョン2優勝の仙台が第1戦に勝利
日本フットサルリーグ(Fリーグ)のディビジョン1・2入れ替え戦の第1戦が2月17日に駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場で行われた。今シーズンのFリーグ・ディビジョン1(F1)で最下位になったエスポラーダ北海道とFリーグ・ディビジョン2(F2)を優勝したヴォスクオーレ仙台が来シーズンのF1入りを懸けた決戦。仙台が第1戦を3-2で制している。
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Fリーグの入れ替え戦は2試合を行い、2試合の結果で上回った方が来季のF1入りとなる。2試合を通じて勝敗数と得失点差で並んだ場合は、F1の北海道が自動的に残留となる。
一時はクラブの経営難により存続の危機にもあった仙台だが、2022-23シーズンよりF2に復帰。そして今シーズンはF2を14勝1分け1敗という成績で制して、この入れ替え戦に臨んだ。F2優勝の初タイトルを獲得して勢いに乗る仙台は、この入れ替え戦でも先手を取る。前半4分に左サイドから2021年のフットサルW杯メンバーでもある日本代表FP森村孝志のシュートを同じW杯に出場していた北海道GK関口優志が弾くと、そのこぼれ球をFP浅野岬が押し込んで先制した。さらに仙台は前半11分にもFP丸山将輝が追加点を挙げて、リードを2点に広げる。
F2降格を阻止したい北海道も、前半18分にJ1アルビレックス新潟のMF堀米悠斗の実兄であるFP堀米将太のゴールで1点差に詰め寄り、1点差でハーフタイムを迎えた。
後半に入ると北海道が猛攻を仕掛ける。しかし、なかなかゴールを挙げられないまま時間が進んでいった。それでも試合時間残り46秒、仙台が6つ目のファウルで第2PKを与えてしまう。この場面で北海道は今季限りでの現役引退を表明している元日本代表FP室田祐希がキッカーを務めて見事に成功、2-2の同点に追いついた。
このまま引き分けるかと思われたが、最大の見せ場はこの後にあった。北海道の同点ゴールからわずか14秒、仙台はFP藤山翔太がゴール前に速いボールを入れると、丸山がヘディングで合わせてボールを北海道のゴールに突き刺した。このゴールが決勝点となり、仙台が第1戦を3-2で制している。
この結果、仙台は18日の第2戦を引き分け以上とすればF1昇格となり、北海道は勝利以外で初のF2降格になることとなった。
(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)
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