昨季のJ1王者・神戸監督が謝罪 敗戦も…収穫を明かす「この負けは意味がある」
神戸の吉田監督がファン・サポーターへ向け言葉を紡ぐ「勝てなかったのは申し訳ない」
昨シーズンのJ1王者であるヴィッセル神戸は2月17日に行われたFUJI FILM SUPER CUP(富士フイルムスーパーカップ)2024で、天皇杯王者の川崎フロンターレに0-1で敗れた。敗れた後、神戸の吉田孝行監督は「神戸からもたくさんサポーターが足を運んでくれて、そのなかで勝てなかったのは申し訳ない」と、記者会見の第一声でファン・サポーターに謝罪した。
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対戦した川崎は、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のラウンド16第1戦を13日に戦ったばかり。先発11人を変更した相手に神戸は苦戦。それでも前半22分にFWジェアン・パトリッキのクロスからFW大迫勇也がシュートを放った場面などチャンスも作り、シュート数は10対10とイーブンだった。
吉田監督は「前半からある程度、自分たちのサッカーはできたと思う。やはりサッカーは点を取って勝つスポーツ。その部分はラストパスの精度、フィニッシュの精度を上げていかなければいけないと感じた。後半、自分たちもギアを上げていきたいなかでセットプレーから少し不運な形、ファウルを与えてしまった部分も詰めていかないといけないと思うし、失点後も自分たちがギアを上げるチャンスはあったが、いつものような速いサッカー、展開に持っていくことはできなかった。この負けは意味があると思う。自分たちの今の実力だと思うし、あと1週間で修正して開幕から結果を出していけるように、この負けを反省してみんなでやっていきたい」と、新シーズンにつなげることを誓った。
新戦力のプレーを開幕前に公式戦で確認できたことも、吉田監督にとっては明るい材料のようだ。前半21分にMF井出遥也が負傷した後には、FW宮代大聖が交代出場。後半35分には福岡から加入した元日本代表MF井手口陽介やDF広瀬陸斗も神戸でのデビューを果たした。
「前半で宮代が出たが、十分にパワーもあるしゴールに迫る迫力も持っている。今後に手応えはあった。井手口に関しては球際、ボール奪取のところはこれからもっと見せられると思う。広瀬に関しては、今日はウイングとサイドバックの両方をやってもらったが、本当に賢い選手。自分たちの特徴を生かしながら前進していくなかで良いものは見せてくれたと思う」
リーグ連覇へのポイントを問われた吉田監督は「サッカーは本当に難しいもので、ちょっとしたズレで局面が変わってしまう」と言い、「そういうところを突き詰めたから昨年の優勝があった。隙や少しのズレを作らない、全員が同じように迷いなくプレーするところの積み重ねや連動が大事になってくると思う。あとは、自分たちが連覇できる立場ではあるが、常にチャレンジャーだと思っている。そういう気持ちでやらないと今日のように負けてしまう。しっかり気を引き締めてやりたい」と、あらためてチャレンジャー精神で臨むことの重要性を口にした。